島日記 雨の日曜日独言
夜半に雷が鳴り、今朝もしっとり雨模様だったのが、みるみる太陽と青空が顔をだす。
穏やかな雨の日曜日を期待していたのに。
晴れの朝と雨の朝ではコーヒーの味まで違う。
目覚ましではなく、味わえるのだ、雨の日は。
「ゆっくりなさい」と言われているようで、身体も頭も力が抜けていく。
いつもゆっくりしている身だが、雨の日、それも日曜日となれば、もう大手を振って怠惰にできるではないか。
昭和の頃、「青さま雨が」などと呼ばれていた青木雨彦という新聞記者出身のコラムニストがいた。
「男の日曜日」をはじめ男の作法、男の歳時記、男の博物誌などサラリーマンの悲哀をユーモアとペーソスで語るエッセイ本を多く書いている。
私は「大人の会話」「夜間飛行」などのミステリエッセイを読んでいた。
軽妙で、学者の随筆とは一味違ったニヤリとさせる語り口だ。
今読んでも面白いだろうか。
図書室にはないなあ。
雨も上がったことだし、図書室に出かけようか。
あさのあつこのシリーズ時代小説の新刊が発売されたようだが、まだ図書室には来てないだろう。
noteの最初の頃「今会いたいひと」のタイトルで記事を書いた。
ようやく会えるようだ。
会いたい人が、読みたい本が、あるというのはしあわせなことだ。
雨の日曜日、清少納言のいう「過ぎにしかた恋しきもの」を思い出し、浸りきるのも一興だ。
しかし雨は上がり、日が眩しくなってきた。
ゆっくりするのは罪悪感を覚える。
さて午前中だけでも生産的なことをしなければ。
今日も読んでくださってありがとうございます。
日曜日の独り言でした。