島日記 六月の新月に
二週間振りに民宿の掃除に行く。
これから夏シーズンに向けて忙しくなるだろう。
規制もなくなり多くの登山客、観光客が自然を求めて来島する。
誰も皆いい顔をしている。
束の間の休息を満喫してほしい。
十八日は新月。
月に一度の新月は生活をリセットする日、始まりの日だ。
雨はまだ続くが、昨日までの重たい感情は脱ぎ捨て、新しい衣を纏おう。
そして二十一日は夏至。
一年の折り返し地点である。
気分を新たに夏を乗り切ろう。
七十二候では「乃東枯」
ないとうかるる、なつかれくさかるると読む難しい字だ。
乃東とはウツボグサのことで、ウツボグサが枯れる時期のことをいう。
ホシナコウヤ氏はウツボグサが枯れる時期には早すぎるので、ジュウニヒトエではないかと言われている。
英名では「オールヒール」、全てを癒すという意味のウツボグサは、薬草として利用される。
知り合いに、島にウツボグサは生えているのと聞かれたことがあった。
持病に効くから探しているらしい。
一度ミカン園の下草に見たことがあったのだが、以後見つけられない。
また今日もドキッとしたことがあった。
ホシナコウヤを調べたら、二番目にホシナコウヤ、朧月夜と出てきたのだ。
何だか怖くなり、タイトルに固有名詞は絶対やめようと思った。
刺激のない日々のなかで良くも悪くも驚くことが潜んでいる。
愉しみで書いているnoteがGoogleに載っているなんてあまりいい気分ではない。
知ることは大切だと思った新月の朝である。
今日もお付き合いくださってありがとうございます。