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私が殺したアリンコ
私は基本的に虫は殺さない。
しかし、アリだけは別だ。
毎日殺している。
家の中でウロウロして、柔らかいところの皮膚を刺す。
チクッとして痒いし、いつまでも痕が消えない。
蚊よりタチが悪い。
蚊はブーンと飛ぶので目に見えるが、アリは音もなく身体を這っている。
床を歩いているのを見つけたら、容赦なく潰す。
アナフラキーショックになるかもしれないほど刺された。
屋外の作業で刺すのはまた別のアリで、家で刺されるのはヒメイエアリという小さなアリだ。
最近ヒアリの話題が多いが、ヒアリに刺されると命にかかわるので、また別格だが。
働きアリが黙々と餌を運んでいるのを見ている時は、殺意は起きないが、床や座布団にいるのを見つけたら、即指で潰す。
薬品類は使いたくないが、アリの巣を駆除するしかなさそうだ。
アリの道標フェロモンはとても優秀で、そのアルゴリズムを物流会社は応用し、活用しているらしい。
数学者でも、アリの道標フェロモンで道を探す方法以上のものは見つけられないようだ。
アリはすごい能力を持っている。
昔読んだ、開高健の本で、蟻塚は弾丸をはね飛ばすほど頑丈なので、その後ろに兵士が隠れていたという文章があった。
妙なことを覚えている。
今日は、今年一番の蒸し暑さだった。
元気な花を。
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朝、今日のnoteのタイトルだけ下書きして、民宿に行った。
掃除の最中ずっと考えていたことがある。
「私が殺したアリンコ」とふっと浮かんだから、気になったのだ。
「私が殺した〜」という小説があったはずだと。
思い出した、原尞の「私が殺した少女」だ。
確か、直木賞をとっている。
フイリップマーロウのようなニヒルな探偵は日本にいないのかと、探して読んだ。
藤原伊織もそうだ。
原尞の弟が佐賀の鳥栖(サッカーのサガン鳥栖)でジャズ喫茶をやっていると知り近くまで行ったが、勇気がなく入れなかった。
記憶はだんだん薄れていっているが、何かの拍子にふと出てくる情景や言葉がある。
まだなんとか思い出せるので安心した日である。
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