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島日記 昼寝

久々に薄オレンジ色が空にのぼる。
モノトーンもいいがほんのり染まるのはもっといい。
あまりに鮮やかな朝焼けはぞわぞわするので、稀でいい。

よく眠れていなくても、窓を開け放ち、朝日を見れば一日の始まりを感知する。
コーヒーもおいしい。
白湯もからだに染みるよう。
さあ、今日はパンでも焼こうか、窓ふきしようかと、前向きになる。

曇りや雨の日、風の日はこもりたくなる。
朝寝、昼寝と自分に甘い性格がモロに出てしまう。

谷川俊太郎の「ひとり暮らし」エッセイ本の中に、「昼寝」がある。
昼寝、おひるね、午睡、シェスタといった話を綴っている。
「その気持ちの中に一抹の後ろめたさもひそんでいて、それが昼寝に欠くことのできない隠し味だ」
とある。

そうなのだ、その後ろめたさが快感になり、優越感にもなる。
それが続けば、落ち込んでしまうのだが。

目が覚めると、そのまま昨夜の本の続きを読んでいる。
ひとり暮らしの初心者の時期があった。
仕事がら雨の日は休みなのだ。

これはあまりにも節制がないと、一旦起きてもろもろ済ませてベッドに転がることにした。
この習慣を作ったのはよかった。
訪問者があってもあわてずにすむ。

今の住居は狭くてベッドもソファも置けない。
必然的に布団を畳まなくてはならないし、今年からこたつも毎夜片付けることにした。
雨の日でもすぐに起きて窓を開ける習慣ができて好ましい。

これは脳の活性になり、丁寧な暮らしをしているような気分にもなる。
朝寝はしないが昼寝は続けている。
隠し味は大切だ。

今日は晴れなので忙しい。
お掃除とポンカン収穫と掛け持ちだ。

ポンカン収穫は晴れの日に集中するので、農家はお手伝いを見つけるのに必死だ。
半日でもお願いと頼まれるが長年の作業で腕や指が弱っている。
引退すべきか思案の時期が来ているようだ。

20センチほどのパパイア
冬もバナナができる 角張っているので角芭蕉という
ショウガを干す
大好きな落花生の塩茹で おすそ分け
落としたり、キズつけたポンカン 初物


今日も読んでくださってありがとうございます。

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