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島日記 月に叢雲

台風がゆっくりでほとんど停滞しているから天気が微妙だ。
気まぐれな天気に振り回されて一喜一憂の毎日だ。
船はとっくに止まっている。
仕事も代わってもらっている。

昨夜も満月前夜の月が出た時間があった。
雲の中の月も一興である。
「月に叢雲むらくも花に風」ということわざがある。
これは好時魔多し、よいことがある時は邪魔が入るから気をつけよというような意味に使う。

深読みしないで月に群がる雲でいい。
散る桜と同じように、遮るもののない望月よりも風情があると思う。

三種の神器で、天叢雲剣あめのむらくものつるぎにも叢雲が入っている、これは何故か調べた。
日本書紀の中に出てくるようだ。

スサノオがヤマタノオロチを退治した時、大蛇(オロチ)の上には常に雲がかかっていたので天叢雲剣と名づけた。
日本武皇子ヤマトタケルに渡った時は草薙剣くさなぎのつるぎになっていたらしい。

私は天邪鬼なので、曇りのない月よりも朧月、盛りの花よりもつぼみや散り際が好きだ。
二枚目よりも陰のある二枚目がいい。
wikipediaに興味深いことが載っていたので拝借。
歌舞伎の看板用語である。

一枚目:主役:そのまま主役。「一枚看板」という用法もある
二枚目:色男:優男で色事担当
三枚目:道化:お笑い担当
四枚目:中軸:中堅役者 まとめ役
五枚目:敵役:一般的な敵役
六枚目:実敵:憎めない善要素のある敵役
七枚目:実悪:巨悪 ラスボス 全ての悪事の黒幕
八枚目:座長:元締め

二枚目、三枚目ぐらいしか知らなかった。

暇なのであちこち飛んでしまった。
今夜の満月は叢雲の中だろう。


台風が迫っていても普通の夕焼け
南の空


家のノブドウも色づき始める
本当にきれいだ


時折青空も
海は白波 荒れている


シンゴニューム
地に植えたら雑草のように
斑入りも増えている


今日の野菜


今日もお付き合いくださってありがとうございます。

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