島日記 ワームムーンと啓蟄
七日は満月、「ワームムーン」いも虫の月。
二十四節気でも「啓蟄」、土の中から虫たちが這い出てくる季節だ。
アメリカの先住民も日本人の感性も同じだと思うと妙に安心する。
今朝も眩しすぎる朝日が部屋に差し込む。
不定期に訪れる憂いの時には刺激が強すぎるが、朝日はお構いなく降り注ぐ。
それを見ていたり、浴びたりすれば憂鬱の原因を探らなくても気分が緩和される。
特効薬のようなものである。
昨夜突然友人から短歌が送られてきた。
神様の駒によって動かされ、あるべきところに収まるというような歌だったので、また悩んでいるなと思い返歌をしたためた。
我は一人で場所を探すと激励したのだが、やりとりしていると、どうも目に見えないものに動かされて良いふうになっているというポジティブな意味だったようだ。
早とちり、先入観は厄介だ。
しばらく時間を置いて返信すればいいのに、即返してしまう。
もう少しじっくりと考える習慣をつけなければと思う。
突然短歌を送るとはどういう心境の変化か、面白い。
あれこれ言葉を選びすぎて、私には到底できないだろう。
素直さは人を驚かせ、笑みを浮かべさせるものだ。
毎日同じような生活を過ごしていても、時にそよ風が吹いたり、隠し味のように旨味を増す出来事にあう。
それを愉しめるようでありたい。
日中は半袖でよさそうな気候。
島はいつのまにか初夏になる。
今日もお付き合いくださってありがとうございます。