島日記 春が来た
弥生三月、ピンクの朝焼けで始まる。
寒さに解放されて草木も萌え、幾つになっても心はやる季節の到来だ。
ジャガイモのことばかり書いてきたが、今日が初めての収穫作業だった。
サングラスでも眩しいほどの朝日に向かってカブを走らせ畑に着く。
真っ青な空、海の景色を眺め、改めて島に住めてよかったと思った。
昼休み海のほうへ歩いたら、春が来ていた。
明日は雨模様のようだが、一日晴天に恵まれすぎて皆疲れはてた。
お持ち帰りの、カゴいっぱいのジャガイモを抱えて「おつかれさまでした!」
園主も喜んでくれて、専属で働いている人たちにもお礼を言われた。
フリーランサー作業員?の私は膝はガクガクしながらも、だれやみのビールを思い描きながら帰途につく。
弥生は「夢見月」の別名もあるという。
春の夜の夢は短くはかないそうだ。
「おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし」
今夜ははかなくてもいいから愉しげな夢を見たいものだ。
今日もお付き合いくださってありがとうございます。
春の夜の夢、どんな夢をお望みですか?
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