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秋晴れと旅をする木
「ほのかなる空の匂ひや秋の晴」高浜虚子
金木犀の香りや山からの、海からの風が空に吸いとられて、ほのかな匂いのするような秋晴れ、秋日和だ。
人間だけでなくトンビも、単独で「ピーヒョロロー」と気持ちよさそうに飛んでいた。
電線に止まったのでシャッター押しまくり(スマホはシャッターとはいわないか)いくつか撮らえられた。
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今度は、星野道夫「旅をする木」を読んでいる。
星野道夫が敬愛する動物学者ビル・プルーイットの「極北の動物誌」の第1章のタイトルが旅をする木なのだ。
ビル・プルーイットはアラスカに核実験場を作る計画に勇敢に反対し、アラスカ大学を追われた人だ。
一羽のイスカがトウヒの木に止まり、この鳥が落とした種が巡って大木になるが、洪水で流され、木のない世界だったツンドラ地帯にたどり着きランドマークとなる。
そこへキツネがテリトリーの匂いをつけ、キツネを追うエスキモーはその木にワナを仕掛ける。
一本のトウヒの果てしない旅は、原野の薪ストーブの中で終わるが、燃えつきた大気の中から生まれ変わったトウヒの新たな旅がはじまる。
星野道夫は、本全体に流れている極北の匂いに、どれだけ自然への憧れをかきたてられただろう、限りない夢を与えてくれたひとりのナチュラリストにお礼が言いたいと言っている。
若者がまた星野道夫の著作を読み、夢を抱く。
星野道夫も新たな旅がはじまっている。
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どこの道を走ってもサキシマフヨウの白、ピンクが見守るように咲いている。
地味だが花期が長いので、しばらくは目を楽しませてくれる秋から咲く花だ。
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全国的に秋晴れのようだ。
秋といえばもの悲しさがつきまとうが、澄みきった秋晴れ、秋空は清々しい気持ちになる。
空を見上げて深呼吸、深呼吸。
よい一日でありますように。
今日も読んでくださってありがとうございます。