カミナリと香君 14 朧月夜 2022年7月8日 05:00 朝がたカミナリの音で目が覚めた。光と音の競演ならいいのだが、攻撃されているように感じる。以前はカミナリなど怖くなかった、島ではちぢみあがるほど恐ろしい。それほど自然のそばにいるからだろう。遠雷ならば平気だが、光ってすぐ爆音がするのは、近くに落ちている。私は一度だけ電話機がダメになったが、電化製品全て壊れた人もいる。冷蔵庫やパソコンが壊れたら相当なショックだ。カミナリの保険をかけている人もいる。その不安も恐れにつながっているのだろう。停電後、過充電でエアコンが故障したこともある。レイチェルカーソンのセンスオブワンダーの冒頭に「ある嵐の夜、私は〜暗闇の中を海岸に降りて行きました」とあるが、嵐の夜に外へ出るなど考えられない。嵐のようすを観察するなど、余程肝が据わっていないとできない、それも赤ちゃんと一緒に。布団をかぶってそんなことを考えた。昨日、図書室から連絡があり予約していた上橋菜穂子の「香君」を借りてきた。読みたい本を読みはじめるときの気分は、登山口に立ったときの気持ちと似ている。さあ出発だ、どんな景色が見られるだろうか、どんな花が咲いているだろう、頂上はどんな感じだろう。希望と不安が交錯し、アドレナリンが湧きでる。タイトルのとおり香りを主題としたファンタジー小説だ。上橋菜穂子の本は途中で投げ出したことがない、その世界にするりと入り込め愉しい時間を過ごさせてくれる。一気に読まないでゆっくり読もう。ゲンノショウコゲンノショウコの花が咲いた。一年中葉ははびこっているが、フウロソウのような花はなかなか咲いてくれない。効果がすぐ現れるという「現の証拠」下痢止め、胃腸病に効く。白い色もあり可愛らしい花である。果実の形からミコシグサ(神輿草)とも呼ばれる。センニンソウ庭の低木に巻きついているセンニンソウ。白い花は繊細で仙人に見えるが、果実が仙人の髭みたいなのでついた名前だ。だが有毒植物らしい。モントブレチア島の道端で野生化して盛んに咲いている。葉っぱだけの時は雑草扱いしているが、花が咲けばなかなかいい感じだ。ヒメヒオウギズイセン(姫檜扇水仙)の名もある。繁殖力が強すぎて栽培禁止の県もあるそうだ。今日も読んでくださってありがとうございます。 ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #雷 #香君 14