島日記 なんじゃもんじゃ?
去年初めて海沿いの道で見つけたヒトツバタゴ(一葉田子)、今年は見に行くのが遅かったようだ。
「なんじゃもんじゃの木」と呼んでいたが、この名はヒトツバタゴだけでなく、名前のわからない珍しい木の呼び名らしい。
属名のChionanthusは雪と花の意味で、ふあふあときれいだ。
プロペラ型の花びらは風に散りやすく、花期が短い。
似たようなセンダンの花も風で散り、庭は小さな花びらで白くなっている。
自生するのは限られた地域のようだから植栽した木だろう。
島にはないと思い込んでいた花木を見つけるのはまた格別である。
長崎県の対馬がヒトツバタゴの自生地で、今頃は雪が降ったようであるという。
植物図鑑が座右の書の時期があった。
一枚いちまいめくって読んでいく、調べるのではない。
樹木はなかなか覚えられなかったが、花の名は読んでいるうちに覚えた。
山渓カラー図鑑は「日本の野草」だけぼろぼろになっている。
「観葉植物」は名前がややこしすぎて覚えるのはやめたが、世界の植物が載っている。
最近は名前を覚えることに執着しなくなった。
すぐに忘れて思い出せない。
noteを書く時は調べたり確認するが、
「えーっと、なんだっけ、この前調べたのに……」といった調子だ。
花の名前を調べるアプリに狂喜するも、あまり役に立たないのでがっかりだ。
園芸種に至っては発売元で名前が違っていたりする。
品種改良されて新しい名前がついているからややこしい。
人の名前も忘れるほどだから植物の名も忘れるはずだ。
調べる方法を忘れてなければ大丈夫だ。
船も欠航、島は荒れ模様の天気です。
今日もお付き合いくださってありがとうございます。