ビワと標高1000メートル
ビワが出ているというので買いに走った。
ふっくらビワは手に入ったが、「そうだ、ヤマザクラを見に行かなくては散ってしまう」とカブで登山道に向かった。
最初は新緑のなかを気持ちよく走っていたが、ヤマザクラはない。
どんどん寒くなり不安を感じた。
見つけたのは標高1000メートルの登山口にもう一歩の場所。
しかも散り染めていた。
雲が多いので幽幻な写真になった。
桜の精霊がいそうな気配だ。
流れるように花びらが舞い、地面は白くなっている。
この年になると散る姿はあまり見たくないのだが、しばし見とれた。
寒い。
薄着なので冷え切ってしまった。
早く戻ろう。
車では感じたことがなかったが、バイクでは崖に吸い寄せられそうなので怖い。
サクラツツジ。
遠くで見ると桜のよう。
島ではわりと多くみられる。
ヒメシャラの樹。
オレンジでカッコイイ。
夏はひんやりして、跨るとほてりを取ってくれる。
道路沿いは春爛漫だったが、千メートル付近の森はまだまだ爛漫には遠いようだ。
山に入るのは初夏から夏の緑ムンムンの時期が好きだ。
特に雨上がりの森は、筆舌につくしがたい。
苔もまだ眠っているようだった。
ひとつだけ起きたコケがいた。
コケの名前は知らない。
ただ眺めるだけでよい。
急に思い立って山の空気を吸ってきた。
投稿のためとはいえ、最近フットワークが軽くなり喜ばしいことだ。
初物の枇杷。
おいしくいただこう。
読んでくださってありがとうございます。
山の様子が少しでも伝われば幸いです。