島日記 二六夜月
鹿児島の19日の月の出時間は4時55分、南東の方向、月齢26.8、逆三日月、月の入りは15時38分。
明けきらぬ東の空に出てきたばかりの三日月が見えた。
黄色く塗ったような鮮やかな色をしている。
スマホでは撮れない色にやきもきするが、いつもと違う朝に心がはずむ。
26日目の月は毎月訪れる。
言葉としては、1月や7月の月をいうようだ。
その時期に月の出を拝むと、月光の中に阿弥陀、観音、勢至(せいし)菩薩が現れ幸運が訪れると言われている。
浮世絵にも二六夜待ちの絵図がある。
深夜、月を見るため集まって来た人々が、イベントのように楽しむ姿が描かれている。
屋台や、花火、着ぐるみを着たひともいる、楽器も見える。
高輪や品川の海岸で催されたようだ。
昔のイベントは暦を中心に行われている。
今の時代を覗き見したら、毎日が祭りのように見えるだろう。
他にも宮沢賢治に「二六夜」という短編が青空文庫にある。
仏教色の濃いフクロウの話だ。
もうすぐ新月。
折々の月を見ていたら、月日の経つのが余計に早く感じられる。
追われないように、焦らず過ごさなければと思う。
モクレン科のオガタマ(招霊)の花が今にも開きそうだ。
天岩戸に隠れた天照大神を外へ出すため、アマノウズメノミコトがオガタマの枝を手に持って踊ったとされる。
神社仏閣で見かける。
友人の庭に行って花の写真を撮らせてもらっている。
あちこちから「○花が咲いたよ」と連絡をもらい、ありがたいことである。
しかしnoteをやってることは話していない。
知り合いや家族にnoteを読まれるのは恥ずかしいし、書きにくくなる。
秘密の遊びにしておこう。
先日の日記「花をうめる」のように。
今日もお付き合いくださってありがとうございます。