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島日記 山滴る
画像は雨あがりで、水が滴っているように見えるが、「山滴る」と言う季語の意味とは違う。
夏の季語「山滴る」は緑黄色だった樹々が濃い色にに変わり緑が滴るように瑞々しいようす。
濃い緑に陽の光が当たり、風に揺られて水が垂れているように見えなくもない。
春の「山笑う」から水も滴るイイオトコに変わっていく。
はて、山は男性名詞か、女性名詞か。
調べたら、はっきりしない、どちらにも使うようだ。
全体的には男性に見えるが、樹々の根の張りようからは母性、女性名詞に思える。
太宰治の小説で喜劇名詞と悲劇名詞の遊びをする場面があったような。
どちらにしても滴るとは美しく輝いているさまをいうのだろう。
古くは、「下垂る(しただる)」だったようだ。
雫(しずく)も同じような感じでいい響きである。
山は四季折々の季語をもらっている。
春は「山笑う」夏は「山滴る」秋は「山装う」冬は「山眠る」
語源は北宋の画家の文章にあるそうだ。
今からは、雨の雫が滴る季節、葉っぱから落ちる水滴を日がな眺めていたら少しは鬱陶しさが消えていくかもしれない。
今日も晴れているのに気持ちは晴れ晴れしない。
台風発生のニュースのせいだろう。
低気圧からくる頭痛ではなく単なる台風恐怖だ。
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風がだいぶ強くなっている。
進路が沖縄の方に曲がったようで安心できない様相になってきた。
5月から猛烈な台風が来るなんてこの先が思いやられる。
夏野菜が成長している時期に大きな台風が来たらもう見込みがないと聞いた。
自然災害はどうしょうもない。
ただ祈るばかりである。
今日もお付き合いくださってありがとうございます。