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島日記 冬至の厄祓い

二度寝して目が覚めると、窓が染まっている。
あわててスマホを探すが見つからない。
昨夕から仕事袋に入れたままだった、寝ぼけて転ばなくてよかった。

時々現れる夕焼けみたいな朝焼け、滅多にないから勝手に吉兆としている。
吉兆といっても明日はまた違う空になるから1日限りの幸運なのだが。

西側も染まる山肌
紅葉ではない

昨日22日は冬至、太陽の位置が最も低く、日中が最も短い日である。
冬至の風習はかぼちゃ(南瓜なんきん)など「ん」のつくものを食べる(運がよくなる)とか、ゆず湯に入るなどがある。

太陽が陽の気に変わる前に厄を祓う、無病息災を願うための風習だろう。
「陰極まれば、陽が生じる」という。
うっかりしてかぼちゃもゆずもない、小豆粥を作ることにした。

小正月にも小豆粥を食べるが、冬至粥もある。
七草粥と同じように、昔からの食の風習は素直に受けとめ、実行しょう。
先人の知恵は大切にだ。
圧力鍋があれば、前夜から豆を浸しておかなくともすぐにできる。

フィスラーの圧力鍋は、何十年も毎日のように使用している優れもの。
カレーも煮物にも使っている、最終的にはこの鍋ひとつでもよいと思っているほどだ。
焦がしても重曹できれいになる。

結局、小豆もなくて黒豆粥になった。
船の欠航続きで、友だちとの買い物ツァーがのびのびになっている。
ガソリンスタンドの来年の卓上カレンダーが欲しいのだが、またなくなくなっているかもしれない。
去年は、店長さんがそーっと渡したくれたが。

セリもミツバもスタンバイ

気の持ちようとはよく言ったもので、数日来の冬憂鬱が、太陽が陽に変わると感じたら、すーっと抜けていった。
北西の風は吹き荒れているが、窓から時おりさす日の光は暖かい。
太陽は冬至から生まれ変わるのだ。

豆粥を食べて、長い夜にゆず湯ならぬポンカン湯に浸かり、吉兆の朝焼けも見たので、陰の気の厄祓いはできたようだ。


今日も読んでくださってありがとうございます。

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