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島日記 茅花流し

休耕地だろうか、チガヤの綿毛が銀色に揺れる畑があった。
チガヤ(千萱、茅萱)やヤエムグラ(八重葎)は荒涼で寂しい場所に生えるイメージがあるが、五月の空の下でなびくさまはなかなか美しい。

チガヤはツバナ(茅花)ともいい、穂を抜いて吸うと甘かった記憶がある。
万葉集などにも出てくる古くから親しまれた植物だ。
チは千で群生するカヤの意味。

茅花は仲春の季語で、「茅花流し」は初夏の季語のようだ。
流しというのは湿った南風が吹く長雨のことで、いい名前だなといつも思う。
筍流しという季語もあるそうだ。

正岡子規の「三日月のほのかに白し茅花の穂」という句は今頃の季節だろうが、あまりに写実そのもので私にも作れそうなんて思った。
いやいや、ほのかに揺れるとしそうだし、三日月やにしそうだし、ごめんなさい子規先生。

さて今日も休み。
何をしよう。
noteを読んでいたらタンポポの葉っぱのチヂミがおいしいと出ていたので作ってみる。
チヂミは何もない時の強い味方である。

フライパンひとつで作れる料理が増えすぎるのも問題だが、手軽でお腹を満たせる誘惑には勝てない。
野菜作りは苦手だが、ハーブ類は和洋増えているので脇役料理はいろいろできそうだ。
エゴマも青じそももう少しで利用できる。

青梅の便りも来たし、梅雨前の支度もあるし忙しくなってきた。

野菜のよう

あえて他の材料入れずに、卵と作り置きのだしと塩だけで作った。
タンポポは癖もなく、言われないとわからないほど普通においしい。
右の三つ葉は香りがありこれもペロリ。
小麦粉をもう少し少なくしたら柔らかくなるし、ジャコなど入れたらもっとおいしいと思う。
小麦粉がダメな人は米粉で。

エゴマ
青ジソ


アメリカシャガのつぼみ
隣は開きかけ
ストケシアももうすぐ
コオニユリはもうちょっと
レモングラスも新芽が出てきた
コバンソウは濡れそぼり
蜜は出ないでしょう


今日もお付き合いくださってありがとうございます。

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