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カモミールに寄せて

今年はカモミールがご機嫌ななめのようだ。
カモミール畑のように咲きほこるイメージで種を蒔いている。
種が極微なので、雑草、失礼、草花に負けてしまうのだろう。
こぼれダネで毎年芽を出してくれるようになれば言うことないのだが、なかなかそうはいかない。

去年の秋、丁寧にポット蒔きしようと準備中、広げていた種がぜんぶ吹き飛ばされた。
一瞬呆然。「まぁ、いいか」
タンポポのようにどこかで芽を出してくれたら嬉しいな。
分けてもらったり、メルカリで買ったりしてパラパラ直播きしたのだが、ひょろっとしたのがちらほら咲いているだけだ。

ターシャさんの庭に憧れる。
それも草花が揺れている入口付近の、勝手に生えているように見える野原の庭に。
映像をみたら、植物好きの人は誰でもうっとりするだろう。

バーモント州は亜寒帯だし、ここは亜熱帯、育つ植物も違うし、規模も桁違いだ。
ただ憧れているだけである。

さてカモミール、自然農をやっている友人の畑は、こぼれダネであちこちカモミールの茂みができている。
羨ましくてしょうがない。
植物は咲く場所を選ぶようだ。
あまり惹かれ、魅せられると勿体ぶられるのかしら。

単に土が硬いだけかもしれない。
何事も執着し過ぎると良くない、「嫌ならいいのよ」と蒔くときにつぶやいてみよう。

でも我が庭で、羨ましがられる花もある。
西洋ノコギリソウ、ハーブのヤロウだ。
白い小さなかたまりが、あちこちに覆いつくすように咲いている頃は、誰かに見てもらいたくなる。

去年のカモミール。
散る寸前のようだ、こんなに種が落ちたのに今年は咲いてくれない。

これも去年のローマンカモミール。
本来多年草だがここでは一年草だ。

ハーブティーにすると、気分が落ちつき、安らぐらしいが、あまり飲まない。
りんごの香りは好きだが。
ハーブティーは、レモンバーベナがおいしい。だけど、何度挑戦しても育たなかった。
梅雨の時期に蒸れてしまうのだ。

暖かい風になるにつれ、庭の様子が、昨日の朝と今日の朝では違ってくる。
いい季節だ。

タンポポが咲いた。
葉っぱはサラダで食べる。

さあ、今日から卯月、卯の花の匂う季節だ。
炬燵をしまって模様替えをした。
noteの自己紹介もリニューアルした。
出発の月、希望の月でありたい。
奇しくも新月だ。


読んでくださってありがとうございます。



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