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たそがれどき

この花なんの花?
和のハーブ、ミツバの花だ。
春さきに出てきたのが、薹《とう》がたって花になった。
薹がたつとは、盛りが過ぎて硬くなり、食べられなくなることをいう。
あまり使いたい言葉ではないが、野菜に限定してよしとしよう。

昨日から暦では、「芒種」だ。
稲など穂の出るものの種まきのめやすの日。
最近はもっと早くなっているそうだが、島では3月の終わりから4月の初めに田植えだ。
稲刈りは7月末から8月にかけて終わらせる。
台風前に刈りとってしまう。
食べもの栽培はなんでも一番乗りの島だ。

背丈も低く、米粒も小さい。
だけど新米は美味しくてついつい食べすぎる。
みな家庭用で出荷はしないが、無人市に並ぶ。

さて、薹がたつから連想される言葉に「たそがれ」がある。
昨今は、ひとりで物思いにふける寂しいようすを、たそがれるという。
本来は、夕暮れ時のことだ。
あそこにいる人がよく見えない、「誰そ彼」からきている。
「黄昏」は当て字だが、何となくわかる。

早朝は、「彼そ誰」かわたれ時になる。
漢字は面白い。

「黄昏」のタイトルの映画もある。
ヘンリーフオンダとキャサリンヘプバーンが老夫婦を演じていた。
キャサリンヘプバーンはいつでも、知的で美しかった。

今回は見出し画像を先に出してイメージを膨らませたので、ネガティブな連想を生んでしまった。

いずれにしても、生のたそがれ時に来ていることに変わりはない。
終活とかよく耳にするが、私は所有するものがないから気楽である。
後は成り行きまかせで、好きに生きていこうと思っている。
日々是好日であればなお良い。

今日は風が強く写真があまり撮れなかった。
脈略のない写真だ。

白波が多い 船も欠航
風で弱ったハイビスカス
トンボわかるかな
次に咲くユリがスタンバイ
ルコウソウの葉 密集して蒔きすぎた
ニチニチソウが増えてきた
今日の夕日

山は暮れて野は黄昏の芒かな   与謝蕪村

あれ、芒は秋の季語かな。
どこも芒だらけだが。


今日も読んでくださってありがとうございます。

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