島日記 雨のうた
今朝も音を立てて雨が降り続いている。
雨のオノマトペをしばらく考えているがこれはという言葉は思い浮かばない。
「ピッチピッチチャップチャップランランラン」と雨を描いたのは北原白秋。
水たまりを雨靴で楽しそうに歩く姿が目に浮かぶ。
雨の多い島では長靴は必需品だ。
農作業にも使用している人がいるし、長靴姿しか見たことのない人もいる。
私は長いこと、ガーデニング用の短いものを履いている。
草が多いので、庭に出るのに虫除けにもなるし朝露にも濡れなくてすむ。
先日新しい靴がきて、履き心地がとてもいい。
踵あたりが破れるので二年に一度ぐらいで買い替える。
高額なものが特に長持ちするわけではないので、最近はもっぱら手軽な値段なものをいろいろと楽しんでいる。
雨の詩に戻るが、「あめあめふれふれ」の四番めの歌詞。
「かあさん 僕のを貸しましょか きみきみ この傘さしたまえ」
子供でも大人の口調が、今読んでいる「武士の娘」の厳しい躾と相まって面白い。
白秋には「雨」という詩もある。
これは女の子のもの悲しい雨の日の調べだ。
「雨が降ります 雨が降る 遊びにいきたし傘はなし
紅緒のかっこ(木履)も緒が切れた〜」
雨が降り続き心身ともにカラッとしない。
食事やお茶の用意以外は日がな定位置に座って、目だけ酷使しているのでプチストレスがきている。
しかしこの雨の中でも働いている人は多いのだと思えば、ストレスなどといってはおられない。
雨音を聞きながらのんびりできることに感謝しよう。
ざあーざぁからしとしとに変わってきたようだ。
最後に一茶の句を。
「ざぶりざぶりざぶり雨降る枯野かな」
去年の今頃の写真を。
今日もお付き合いくださってありがとうございます。
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