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乳房再建手術が完了しました。

お久しぶりの投稿。
今回は気分的にカジュアル文体で失礼しますね。

今日は2021年1月11日。前回の投稿から間も無く半年経ちます。
例により、病院のベッドでこれを書いています。

今回は、当初から予定されていた、乳房再建手術②のための入院でした。
手術の内容はと言うと・・・ティッシュエクスパンダー(組織拡張器)からシリコンインプラントに入れ替えるというもの。

詳細の前に、この半年間、印象に残っている手術後の経過を。

・手術当日の夜中:強い吐き気
・翌朝:しっかり麻酔から目覚める
・約1週間強:ドレーン1本抜ける
・約2週間弱:ドレーン2本目抜ける
・14日後:退院
・20日後:寝て起き上がる時の傷の痛みが大分楽になる
    ちょっとした動作での息切れがマシになる
・約1ヶ月後:自転車解禁(30~40km・500m up程度)
・約2ヶ月後:ミドルライド (70~100km・1000m up程度)が出来るようになる
      寝返りがうてるようになる
・3ヶ月後:バストバンド無しok
     自転車に乗る時間と同じくらい、森をトレッキングするようになる。
・4ヶ月後:ここへきて体力筋力共に低下を実感。(疲れやすく、これまでのようなトレーニングライドへの気持ちが下がり、その気持ちに落ち込む・・・。が、グラベルライド熱改めて)
・5ヶ月後:左胸の違和感が強くなる。手術直後より、ポジションが大分上がってくる(皮膜が厚くなる体質が原因とのこと。)
    

しっかりメモでもとっておけば良かったと若干後悔しておりますが、ザックリこのような感じでした。
元々、体力には自信があったので回復も早いはず!と、信じ、術後2ヶ月頃には、これまで通り自転車に乗り始め。秋頃になり、急激に体力が追いつかなくなってきたわけですが、「回復が早い」わけではなく、体力の貯金がまだあったからだけだったのだなぁと自覚。‘術後半年、1年。’というような話は私も例外ではなく。でした。やはり全身麻酔を伴うそこそその手術後の早期回復は、「回復期を大事にする」に尽きると反省しました・・・。「出来る」と「出来ちゃう」って、違いますね・・・。

そして、今回の手術の内容詳細を。

前回の入院で全切除となった私の左胸。患部切除と共に皮膚もある程度持っていかれることになります(余談ですが、乳頭ごと全部です)。最終的に行うインプラントによる乳房再建に向け、足りなくなった分を補うため、皮膚を徐々に拡張させるためのティッシュエクスパンダーが、この半年間左胸に入っておりました。半年間の間に数回、生理食塩水を注入し、徐々に膨らませて皮膚を拡張していきました。このティッシュエクスパンダーはアメリカ製(しかない)ということもあり、日本人の、特に微乳者には一番小さいサイズでも、ちょっと大きい・・・というわけで、この半年間、片巨乳(当社比)を楽しんだとか楽しんでいないとか・・・。
皮膚が十分な状態になるのが半年後以降ということで、この一件にひとまず早いところケリをつけるべく、丁度半年の2021年の年明け早々の手術に臨みました。
前回の手術は、患部摘出+乳房再建①と、2種類の手術を一度に受けるということもあってか、5時間くらいの手術時間で、麻酔から完全に醒めるのに一晩かかり、翌々日くらいまではほぼ横になり過ごし、血抜きの管(ドレーン)もびっちり2週間2本繋がっていました。また精神面でも、手術して開けて見てでないと判らない状況でもあったので、そのあたりもかなり不安があった分、今回は明確に「形成外科手術」だったので、だいぶ楽というのもありました。

今回は、手術の時間は2時間程度。術後も手術室でほぼ覚醒し、2〜3時間後には、パンとスープをペロッと平らげてしまうくらい身体への負担が少ないものでした。(熱いトマトスープが五臓六腑に染み渡った!)
前回の手術で一番辛かった、麻酔から醒める際の強い吐き気を事前に伝えたところ、そちらも考慮しての麻酔処置をしていただけたおかげか「痛い!」「辛い!」という局面が皆無に乗り切ることが出来ました。麻酔科の先生テクニシャン!
そういえば、手術室の雰囲気も、前回よりこぢんまりしていて気楽な雰囲気。人も少なく、主治医の先生もすぐにわかり、そしてなぜかスピッツの「運命の人」が流れていました。(あれってリクエストしたら好きな曲流してくれるのかしら。)
術後、前回2本だったドレーンは1本のみ。出血や浸出液の量も私が見る限り前回の半分以下の量で済んだのではないかと思います。(このドレーンは処置が終わるまで皮膚に直接突き刺さった状態で過ごさなければならず、結構不快感が強い・・ので一刻も早く終わってほしい処置なのです。)
前回同様、ドレーンが抜ければ退院。というわけで、そのような手術・処置を無事終えて、当初の予定どおり晴れて1週間での退院となります。

この乳房再建手術でお世話になった主治医は、同世代かもう少し下の世代くらいの若き女性医師でした。物腰の柔らかい、いかにも性格が良さそうな雰囲気の先生なのですが、前回の手術の時同様、とても印象に残っているのが、手術前日の内容説明の際に、差し向かいではなく、処置ベットに一緒に横並びにちょこんと座り、丁寧に説明してくれるのです。おそらくコロナ禍での対応というわけではなく、いつもそうしているんだろうな思います。なんだかその姿に「信用できる!」と思わせられるのです。そして、もちろん、丁寧に「私のおっぱい」を作り上げてくださいました。本当に感謝。先生はこういった乳房再建手術の他にも、小耳症の子どもたちに向けた、耳の形成にも携わっているそう。その関係でか病棟には時折元気な子どもの声が響き、以前入院していた病棟とはまた違った明るい雰囲気がありました。形成外科と一言で言えども、ここもまた色々な人の人生に関わる奥の深い分野なのだなぁと感じさせられました。

さて。2020年5月に乳がんが発覚してから、約8か月。
ひとまず今回の事についてはケリがついたわけですが、今後5年程度は経過を見ていく必要あり。そして、インプラントの寿命というものもあります。また、発症する体質には変わりなく、この先もこの体質と付き合っていかなければならないことには変わりありません。
この、たった半年の時間でも、当時のその時々で感じた様々なことをつい忘れがちに、日常が当たり前になってしまっていますが、たまに立ち止まり、過去の自分の思いを振り返りながら、また明日からの新しい日々を楽しみながら進んでいくしかないですね。

こうして元気でいられている今。
失った胸より、得たものの方が100倍大きい!
これに尽きます。

支えてくださった、数え切れない人たち。
本当にありがとうございました。

頑張ってくれた私の身体。
お疲れ様。

合言葉は
「月一自己触診。」
「定期乳がん検診。」

雑文を最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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