小さな命と小さな出会い

ある朝、電車に乗るべく
道路を歩いていた

コンクリートで綺麗に舗装された
無表情な灰色の道路を

雲から顔を少し出した
太陽が所々照らしていた

目の前には横断歩道を渡るべく
色々な人達が並んでいた

スマホを見るために俯いている人
スーツに身を焦がしている人
自転車に跨がっている人

みんな赤い信号が青になるのを
気にかけていた

私は直進するだけだったから
すみません、と一声かけて

通り抜けようとしていた

そんな中、1人の小柄な女性が
地面を見てオロオロしていた

コンタクトでも落とされたのかと
思った私はソソっとかけより

「大丈夫ですか？」と声をかけた

女性は「あのね、、」と言いながら
灰色の地面を静かに指さす

私は彼女の指先に視線を落とし
そして、あるものを見つけた

無機質な地面を精一杯動く
小さな緑色の命

そう、それは
カマキリの子供だった

「このままだと危ないから。。」
と困った表情を浮かべる女性

「そうですね。」と答えた私は
地面に寝転がっていた黄色い葉を
そっと1枚拾った

そしてその子供を乗せて
近くの花壇にのせようとした

しかし、冒険心の強い子供は
己の危険も顧みない

もしかしたら、
ココが危ない場所だと
分かっていないのかも知れない

なかなか葉に乗ろうとはしない

そこで私は別の方法に出た

名付けて
お尻ツンツン誘導だ

その名の通り、その子供の
小さくフリフリしているお尻を
優しくツンツンしながら

近くの花壇に誘導した

コッチだよ。危ないからね。

心の中でそう語りかけながら
ツンツンし続けた

無事に土に足をつけ
しなやかな葉っぱを見つけ
まだ力弱い腕で
それでも力強く上ってゆく

その一瞬をこの思い出と共に
カメラに丁寧に収める

緑色の体と緑色の葉が同化して
姿が一瞬見えなくなる

女性は「見えなくなっちゃった」と
小声で少し心配そうに呟く

「大丈夫ですよ」と声をかけ
カメラに収めた小さなその子を見せる

お母さんみたいな柔らかい笑顔を
見せたその女性は「ありがとう」と
言ってくれた

信号が青になった

その青を待ち侘びた人達が
我先に横断歩道を渡る

彼女も手を振りながら
渡っていく

「こちらこそ」と返しながら
私も手を振る

小さな命と小さな出会いに
巡り合わせてくれて
ありがとう

心の中でそうお礼を言って
私は1人直進した

風がそっと頭を撫でてくれた

☆☆☆

今日は少し前の経験談を
ポエム小説みたいにして
書いてみました(´▽`)ノ

信号のサイクルは
赤→青　青→赤が
長くて2分半程らしいです〇

勿論、場所によって
多少は変動するみたいですけどね🌈

ですので、赤→青のみなら
単純計算で2で割れば
1分前後待つ計算になります👒

この1分前後が最近待てない人が
残念ながら増えています。。

信号が青から赤に変わる前に
点滅を始めると、猛ダッシュで
走り過ぎていく社会人の多いこと🐾

かく言う私も時々そうにゃります😑

電車の時間がー
会議の時間がー

泣きそうな顔をしながら
走らざるを得ない(>o<)

そういう環境です💐

スマホにパソコンにネットに
便利なモノが溢れて

逆に心の余裕が消えてしまう(´・ω・`)

事実、今回の女性は別れ際に
私の時間を心配してくれていました✳️

「お時間、大丈夫でしたか？」と(^^*)

1分程で命を1つ助けて
ステキにゃ出逢いに1つ巡り会える
(っ´ω`c)

そう言う心の余裕を確保できるような
働き方・生き方を目指して行きたい🌻

私の切なる願いです🌟

そしてその願いを叶える為にも
1歩1歩小さな歩みを進めるのです🍹

熱中症に気を付けてね😆
なんちゃって🎶

少し長くなりましたが、本日も最後までお読み頂き、有難う御座います♪🐈

追伸:
さて、カマキリの子供は
どこにいるでしょうか？📯

見つけられた貴方は
流石ですね(^_-)-☆