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「表現に表れる気質」

以下は、「木を描く」というワークの時の写真です。
大きさは自由、表現も自由、全体を描かなくても、部分だけでもOKという前提で描いた絵です。

写生ではないので、100%心の中にある「木」のイメージです。それはまた、「木の姿を借りた、自分自身の心の絵」でもあります。

上手下手を見るのではなく、これを描いた人が「何を大切にしているのか」ということを感じ取ってみてください。

一枚だけでは分かりませんが、こうやって何人かの絵を並べてみると、人によって「大切にしていること」が違うことが分かりますよね。

自分にとっての「当たり前」が、必ずしも他の人には「当たり前ではない」ことも分かりますよね。

それが気質のワークの目的です。

みんな、「何を大切にしているのか」ということが違うことが分かりますか。


以下は、慶応大学の学生を相手に「自分が住みたい村・町を描いてみよう」というテーマで描いてもらったときの絵です。

これは、気質ごとにグループに分かれてもらいました。

ただ、本人達は自分の気質が分からないので、気質と関係のある色への印象で分かれてもらいました。

上の2枚が、「緑や茶色や自然を感じるような色が好きな人」のグループです。
粘液質タイプの人が多いです。

このワークはどこでやっても似たようなパターンに分かれるので面白いです。

粘液質が多いと思われる人達は、畑や田んぼや牧場があるようなのどかな「里の村」を描くことが多いです。大抵、川があって、実のなる木が描いてあります。
子どもが遊んでいたり、生活を感じるようなものが描かれています。

粘液質の人が住みたい村
粘液質の人が住みたい村

以下は、ピンクや、黄色や、水色といった「軽く、明るい色」が好きな人のグループが描いた絵です。
多血質の人が多いような気がします。
まだ学生だからと言うこともあります、ちょっとぶっ飛んでいます。
ちなみに多血質の人は足し算は得意ですが、引き算が苦手です。
それで欲しいものを全部描き込んでしまうのです。

道もありません。
それで「どうして道がないの?」と聞いたら、「だって道があったら不自由じゃないですか」と言われました。

多血質の人が住みたい村
多血質の人が住みたい村

以下は赤や、紫やといった「強い色」が好きな人のグループです。
胆汁質の人が多いと思います。

どこでやってもこのグループは都会的な町を描きます。
そして、町には病院、学校、その他様々な施設があって機能的です。自然も描かれることはありますが、あまり重要視されていません。

胆汁質の人が住みたい村
胆汁質の人が住みたい村
胆汁質の人が住みたい村

以下は、青や黒や、「深い」という言葉とつながるような色が好きな人のグループです。

このグループの人には憂鬱質が強い人が多いような気がします。
そして、このグループの人達はどこでやってもまず、大きな山や自然から描き始めます。
生活を感じるようなものはあまり描きません。
家と家も離れています。
山の中の一軒家に住みたいという人もいます。

下の方に見えるのは大きな木です。「生命の木」なのでしょうか。

この写真には写っていませんが、一番下には海があって、小舟が一艘浮かんでいます。

「生活に必要なものは、この船で隣町まで買いに行くので自分たちの村には大きなお店はいらない」そうです。

別のところでやったときには、船ではなく電車の場合もありました。

憂鬱質の人が住みたい村
憂鬱質の人たちが住みたい村

すごいでしょ。
人の心には、こんなにも大きな違いがあるのです。私は色々なところでこのワークをやっていますが、このような気質ごとの傾向はどこでやっても同じです。それがすごく面白いのです。

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4月から茅ヶ崎で対面の気質講座を始めます。月一回で土日などの休日の午前中にやります。
8月はお休みにしますが、翌年の3月まで11回やります。

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いずれも参加費は2000円/回です。ご興味のある方は<a href="mailto:kodomotachihe@yahoo.co.jp"><シノ></a>まで「気質の講座について」と件名を書いてお問い合わせください。

あと、呼んでいただければどこでも行きます。

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