回顧手記「ホスピタリティ」 2007.07.27 たびのおと 〜 Otaru MorinoKi 〜 2022年12月6日 19:02 私のところのような宿を 「ゲストハウス」とか「ホステル」という。 ホステル (Hostel)の語源はホテル(Hotel)と同じくラテ ン語の「hospes (旅人・巡礼者)」といわれている。 これは「Hospital (病院)」の語源と同じ。つまり、ホステルもホテルも病院も疲れた旅人(病人)が安らぎと憩いを求め、リフレッシュあるいは治癒し、またそこから旅立っていくという場所なのである。そして、そこから「Hospitality (ホスピタリティ・おもてなし)」が生まれた。 「もてなし」の語源は「モノを持って成し遂げる」とい う意味で、接客業・サービス業に限らず、すべての家、人に言えることである。 「おもてなし」はそれほど仰々しいことではない。普通に家人が来たときの対応でいい。 家ごとにおもてなしの仕方があるように、観光地や店もそれぞれのやり方でいいと思う。茶菓子に漬物を出すところもあれば、ふかふかのソファでケーキを出すところがあってもいいのだ。背伸びをせず、他にはない個性あふれる おもてなしが、旅人にとってすてきなことだったりする。 小樽には個性的な宿が数軒ある。個々の宿にはそれぞれのおもてなしの仕方があり、 雰囲気がある。この夏、また 二軒ほど増えた。小樽にこんな宿がさらに増え、安らぎと憩いを求めた個性的な旅人で にぎわう「旅人の街」になれば、面白いと思っている。北海道新聞 夕刊 えぞふじ 2007年7月29日(金) 掲載 ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #ゲストハウス #旅人 #小樽 #ホステル #北海道新聞 #Otaru #バックパッカーズホステル