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【超訳・歌詞考察】フリースタイルピアニストけいちゃんの幻想即興曲アレンジ(英詩)の超意訳と感想


〈はじめに〉


誰もが一度は耳にした事のあろうショパンの有名なクラシック曲『幻想即興曲』にフリースタイルピアニストけいちゃんが英詩をつけてアレンジしている。

それを私が受け取った感覚で超訳してみた。

文字通り訳さずに私の超個人的な感性と想像により創造してしまっている部分もあるので作者のけいちゃんの意図とは違っている所も多分にあると思う。

ご理解いただいた上で"超意訳"としてユルく読んでいただければ幸いである。

〈けいちゃんの元動画はコチラ↓〉


〈幻想即興曲 Fantasie Impromptu   

 byけいちゃんの超意訳〉


※歌詞は動画より引用しており「」内に記載している。
※日本語部分は私の超個人的な超意訳であり必ずしも文法通りではない事、作詞者の意図通りではなく私個人のイマジネーションが多めに含まれている事をあらかじめご了承いただきたい。


「This world is filled with fantasy.」
この世は幻想に満ちてる

「I'll give this wretched heart to the limit.」
ギリギリまで傷ついたこの哀れな心をあげる

「We all wish someone else」
誰も彼もが無いものねだり

「Call me from this muddy city.」
こんな泥沼から外へ呼び出してくれ

「I'll give this wretched heart to you.」
君にこの傷心を捧げるよ

「When I turned around,that mundane past was gone and reduced to ashes.」
振り向けばありふれた現世なんて灰と散って無くなっているのさ

「Where am I headed with my grief?」
絶望とやらと共にどこに行けばいい?

「Who will tell me the path I should follow?」
進むべき道を誰が教えてくれる?

「I've deceived myself,cause I wanna live in a dirty and beauty future.」
自分に嘘をついてるんだ
汚いのに美しい未来が欲しいだなんて

「Where am I headed with my grief?」
絶望とやらと共にどこに行けばいい?

「Who will tell me the path I should follow?」
進むべき道を誰が教えてくれる?

「This world is filled with fantasy.」
この世は幻想に満ちてる

「I'll give this wretched heart to the limit.」
限界の不憫な心なんてくれてやるよ

「We all wish someone else」
隣の芝生は青いってさ

「Call me from this muddy city.」
呼び出してくれこの泥でぬかるんだ街の外へ

「I'll give this wretched heart to you.」
傷だらけの心を君にもらって欲しいんだ

「When I turned around,that mundane past was gone and reduced to ashes.」
振り向いたらどこにでもある俗世界なんて灰と化しているさ

「Where am I headed with my grief?」
絶望とやらと共にどこに行けばいい?

「Who will tell me the path I should follow?」
進むべき道を誰が教えてくれる?

「I've deceived myself,cause I wanna live in a dirty and beauty future.」
自分を欺いてるんだ
汚くても美しい未来が欲しいだなんて

「Where am I headed with my grief?」
絶望とやらと共にどこに行けばいい?

「Who will tell me the path I should follow?」
進むべき道を誰が教えてくれる?

「This world is filled with fantasy.」
幻想に満ちたこの世界で

「We all wish someone else」
みんながみんな他力本願

「I think I've found a ray of light.」
だけど微かに差す光を見つけたと思うんだ

「Let's rest a bit,then move on.」
ちょっぴり眠ったらまた先へ進もう

「We can find a bit hope in our fantasy.」
ボクらの幻想にもわずかな希望は宿ってるんだ


【動画の考察と感想】

〈動画の世界観の前提条件〉

この超意訳をするにあたり動画の世界観や状況を考えてみた。
"この世は幻想に満ちてる"
まずこれが前提条件。
女子高生の目がアップになった時に瞳の周りをよく見て欲しいのだが緑のカタカナの羅列→コレは映画マトリックスシリーズに出てくる象徴的なイメージによく似ている。
何を表すかというとAIが作った仮想現実世界のコードである。
で、ケタの多い数字の羅列もあるがこれはお札に刻まれている識別番号の象徴だろうか?
つまり彼女が見ている(と思っている)のは仮想現実の世界で全て幻、手に持っているそのお札だって幻想に過ぎないという所からファンタジーの幕が上がる。

ところでこの歌詞は女子高生目線でも女子高生の気持ちを汲み取ったピアノ奏者のけいちゃん目線でも或いは2人の交互の会話という風にもどのようにも受け取れる。
聴く者に想像の余地を残して委ね余韻を残すタイプの物語の作り方がとても好きだしどこか諦めのような囁きのような虚無感すら漂うアンニュイなボカロの声もまたイイ。

〈女子高生の境遇について〉


制服姿の女子高生が1万円を出す…かなり攻めた画だ。道端のピアノ演奏に1万円。
しかも要らないと言われたにも関わらずずっと手に持っている、ていうかヒラヒラさせた持ち方!
お財布持たない派?出す時もスッと出した。
マネークリップ派?え、なんかカッコいい!
…そこじゃなくて

この女子高生に一体何があったというのか?
(ちなみにお嬢さん、そのお金で絶賛発売中のけいちゃんの3rdアルバム"円人"の初回限定盤と通常盤と2枚買ってもお釣りがきますよ? "私だけの為"というエゴを手放せればの話ですが…)

話を戻そう。
歌詞が女子高生の境遇を表していると仮定した時にどうやらそのお金は"ワケあり"感が漂っているのだ。
何度も出てくる"wretched heart"という言葉"傷ついた、不憫な、哀れな心"
心を売り渡してお金を手に入れた?
その事によって心が傷ついている?
だから綺麗なお金じゃなくて汚れている?
心もお金も汚れている?
だから私の為だけの演奏(綺麗なモノ)と交換したい?そのお金を心ごともらって欲しいというのが「I'll give〜」の意味合いなのだろうか?

…と様々な想像がふくらんでしまうシチュエーションなのだ。

〈所詮は幻〉

とはいえすべて幻想
哀れな心も絶望も未来も
ピアノ演奏しているけいちゃんも
1万円ヒラヒラの女子高生も
全部全部マボロシ…仮想現実

それなのに最後少し希望が
一筋の光が見えて終わる。

余談だがショパン大好きなショパン推しの私のショパンの曲に対してのイメージの話をしよう。
バラードとかスケルツォとかソナタ2番3番あたりが好きなのでそんなイメージに感じる曲が多いのかもしれないけどこういう感じ↓

・たいてい始まりはドラマチック
・ちょっと郷愁に浸ったりする
・少し落ち着いて微かな希望やささやかな幸せを感じたりする
・誰かが急にぶち壊す
・誰かの意見に左右されて心が乱れる
・結局絶望的になり悲劇の幕が下りる

ソナタ2番に関して言えば葬送行進で見送られて埋葬された挙げ句最後には灰やチリとなって風に散ってしまっている。
(超個人的なイメージである)

余談が長くなってしまった。
つまり結局ぜんぶ幻、最後は灰。
諸行無常で娑羅双樹で
おごれる人も久しからず
ひとへに風の前の塵に同じ
なのである。

だからといって虚無なのではなく
ボクらのこの幻想の中にも光がある
とけいちゃんは結んでいる。
微かな希望、一条の光のような旋律と
何かを決意し進む道を指揮するようなけいちゃん
その後なぜギターを弾いているのかは不明。
しかしこれは伏線なのかもしれない…

〈絵の中の絵の中のそのまた中の世界〉

動画の中に出てくる絵の中の絵の中絵の中みたいな世界。
一見ファンタジーに見えるのだけど黒いカラスの群れだったりテレビを見ている熊ちゃん達には足がなくてあの世感。
テレビの中の世界にはダリの絵のような柔らかい時計、地球を抱える類人猿→猿人→円人?
さらにその奥の世界には海辺でチェロ弾く人の横に壊れてそうな車→エンジン(円人)かかります?
緑のドレスで歌う女性はmajikoさん?
さらに奥には僧侶がいてその先に乱雑な部屋、馬の耳ドロップではなく犬の耳ロボットみたいな緑のワンちゃん。
机の上に白鳥がいて湖ではなく噴水?奥には滝が流れてる。
滝の水煙の中よく見るとけいちゃんの目がこちらをのぞいてる?
つまり絵の中の絵の中の絵の中をのぞいていた自分も向こう側の世界からけいちゃんにのぞかれていた…というパラドックスのような世界観。

AI画像や写真などを組み合わせて作ったのだろうかと推測しているが逆にけいちゃんの頭の中をのぞいている感も楽しい。

〈"円人"以前か以後なのか〉

これはプロローグなのだろうか?
女子高生が愛葬ちゃんでけいちゃん演ずるは夜行君で2人の出会いの物語、エピソード0みたいな?
あるいは円人のExit→のその先のアナザーストーリーとも考えられるか…
円人の世界の始まりの過去のようでもあり、円人の世界の先の未来のようでもあり。
こりゃまた新年早々けいちゃんから壮大な仕掛けをぶっ込まれた感満載なのだ。

わーもう一度見てこよう!
と思って下さった方はこちらをどうぞ↓




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