ヒトカン点滴、1回目やってみた①〜腕から点滴、目にも点眼〜
脂肪採取を韓国で行った際は、「ヒトカン点滴(培養した幹細胞を点滴にて戻す)」を受けられる場所は、
「名古屋か福岡のどちらか」
と聞いていました。
しかし、名古屋の方は月に5人以上の点滴者がいないと難しいとのことで、福岡に行くことにしました。
仕事もあって移動時間ができるだけ短いほうがよかったので、地元からは飛行機で行くことにしたのですが、なにしろビビリです。
かなり早めに空港に到着し、緊張しながらその場に慣れようと待っていると、私が乗る飛行機は、どうやらプロペラがついている小さめのものらしいぞと気づきました。
飛行機は大きいものだと思い込んでいた旅に不慣れな私は
「揺れるの?どんくらい揺れるの?」
ともうビビりまくりです。あわてておやつと飲み物を購入しました。
飛行機に入ってみると、やはり狭くて、しかも満員!男の人がいっぱいで、余計狭く感じてきました…。着席したあとも、そわそわしてしまいます。
余談ですが、私は数年前に受けた開腹手術のあとから、トンネルや満員電車、狭いところなどに入ると動悸がして手足が震え出して呼吸がしにくくなる、というちょっとメンドウな感じです。
でも大丈夫!(と自分に言い聞かせる)
コツは「別のことに集中する」です。
空港で買ったクルミのお菓子を口に入れ、味と食感に集中し、水を飲を飲んで「あーおいし!」とマスクの中でつぶやきます。
あとはずっと外を見てやりすごしました。
席の位置の関係かプロペラの振動が多少ありましたが、福岡空港に無事到着です。
最初のミッションは、「1人ごはん」です。
一人で外食…。これができずに、県外出張でももいつもコンビニご飯。
都度、ホッとしながらも、反面
「ああ、しょぼい」
と自分で自分を残念に思うこと二十数年。
今度こそは!と思い続けて(これも二十数年)きたこともあるし、せっかく福岡にまできたのだから美味しいラーメンを食べてみたい、と空港内をウロウロしてみました。
しかし、方向音痴な私は館内地図を見てもラーメン屋さんを見つけることができず、何往復もしたあげく、「もうだめだ」と半泣きであきらめ、目に入ったうどん屋さんに入りました。
こちらは「やりうどん」です。
ツルツル食感で、やわらかな麺、そして美味しいお出汁にごぼうの天ぷらがあいまって、本当に美味しくいただきました。
食べている途中、次々とおひとりさまのお客が入ってきていたのも励みになり、
「みんないっしょだ!」
と心強く思い、胸の内では
「すごいね!今、わたし、ひとりで、ごはん食べてるね!」
と自分で自分に自慢し、食後はお茶をすすりながら、詳細を知る友人に
「ひとりご飯できたよ!」
とラインを送る顔も、きっとドヤっていたと思います。
そんな個人的大冒険の成功に酔いしれながら、ヒトカン点滴をしてくれる福岡市内のクリニックへと向かいました。
住宅街にある、小さいながらも内科や外科などいろいろあるクリニックで、入ると前髪ぱっつんの美しい女性スタッフが、ピカピカの笑顔で迎えてくださいました。
「ビビさんですね!お待ちしていました!さあこちらへ!」
こちらのスタッフさんはキムさん(仮名)とおっしゃり、このクリニックの看護師さんではなく、EHLの点滴施術を受ける方々を管理されている韓国人の方でした。日本語も話してくれるので安心です。
待合室にいた韓国人のご夫婦も立ち上がり、それぞれの個室へと通されました。自分一人だと思っていたので、ちょっとびっくりでした。
部屋に入ると、キムさんから用紙を渡されました。
キムさん「こちらが、点滴後の注意事項です。それと、こちらが分析証明書ですね。健康な幹細胞で、細菌などはいませんでした、という結果です」
ざっと目を通したところ、「点滴後は、ゆっくり過ごすこと」などが書かれており、分析証明書は英語ですが「3億セル幹細胞を培養しましたよ」ということが書いてありました。
さらにもう一つ、黄色い袋を取り出しました。
中には液体が入った小瓶が入っています。
キムさん「こちらもお使いください。洗顔後に塗るものです。1ヶ月で使い切ってくださいね。冷蔵庫で保管。1ヶ月超えたら、捨てる、ね」
ビビ「名前が書いてある、ということは私専用のですか?」
キムさん「そうですそうです!ビビさんの幹細胞を培養したときの培養液です。だからビビさんにしか効果がありません」
ビビ「ほお〜!ではお風呂上がりにこれを塗ってから、化粧水、乳液の順番ですか?」
キムさん「そうです!これが一番最初。そのあとは好きなものなんでも、全部塗ってください。では、点滴の準備をします。こちらのベッドに横になってください」
横になって待っていると、このクリニックの看護師さんが点滴袋を持ってやってきて、点滴棒に吊るしてくれました。
看護師「アレルギーのお薬いれておきますね〜」
と、点滴袋の下から注射器を刺して薬を注入してくれました。
ビビ「アレルギー、って私の場合は必要ってことですか?」
看護師「いえ、みなさんにです。自分の細胞なのでアレルギー反応が出ることはないんですが、一応ですね〜」
ビビ「なるほど」
看護師「では、チクっとしますよ〜」
いよいよスタートです!
こわいことがなにも起こりませんように!と祈りつつ
帰ってきてくれた私の新しい細胞たちに、心の中で「ありがとうね〜!よろしくね〜!」と何度も語りかけました。
ちなみに、私の幹細胞は、韓国の培養センターからEHLBioのスタッフさんが、この日、こちらまで運んでくださったそうです。
隣の部屋からは、なにやら和やかなハングル語が聞こえていました。先ほどの韓国人ご夫婦のようです。
のんびりしていると、再びキムさんが登場です。手には注射器のようなものを持っています。
キムさん「ビビさん、点眼もありますよ」
ビビ「てんがん?目ですか?」
キムさん「そうです。これもビビさんの幹細胞です」
ビビ「幹細胞を目に…!すごいですね!」
自分の指でまぶたを全開にし、注射器(針はついていません)から点眼してもらいました。
キムさん「目からこぼれた分は、お肌に塗りましょうね。もったいないから」
ビビ「確かにそうですね!」
目の周りに塗りましたが、さらっとした塗り心地でした。
私は普段ノーメイクなので顔に何を塗っても大丈夫ですが、アイメイクをされている場合は、点滴の日はされないほうがいいなと思いました。
両目に1滴ずつ垂らして、それを6〜7回ほどしたと思います。
この時点では効果のようなものは感じませんでしたが、
後々結構な「結果」をもたらしてくれます…!
今回はここまでです。
ありがとうございました。