母に受けてもらいたかった幹細胞治療
はじめまして。小心者の森野ビビです。
みなさん、健康でいらっしゃいますか?
そうであることを心から願います。
私は婦人科の手術をしたことがある以外、大きな事件事故に巻き込まれることなく、基本的に元気に幸せに働き、オットと猫と暮らしているごく普通の会社員です。
学生時代はずっと運動部でしたが会社員になってからはデスクワーク一直線となり、50歳を目前に体のあちこちにガタがきていることを感じています。
老化はあって当たり前で、多少痛みがあっても、ご飯を食べて、働いて、ちゃんと眠る。穏やかに生活できれば十分に幸せよね、と思っていましたが、実際そうなってみると・・・。
洗濯物を干すための階段の昇り降り、車から降りる時、出かけた先でのご飯屋さんでの小上がり席での正座、あらゆるシーンで膝に痛みが走ったり、なんてことない動作でぎっくり腰になったりしてくると、穏やかではいられないものです。
それくらいたいしたことないよ、私なんてね…と上には上がいらっしゃいますし、私なんて我慢もできるレベルの痛みではあるのですが、地味にストレスを感じる毎日です。
そんなある日、70代の母にがんが見つかりました。
「標準治療(病院での手術や抗がん剤治療)はぜす、自然のままで逝きたい」という昔からの本人の強い希望があったので、元気なうちは家族で旅行に行ったり、ランチに出かけたりし、
寝たきりになってからはマッサージをしたりおしゃべりをしたり、来世でも家族になろうねとかわいい約束をしたりして、密な時間をたくさん過ごしました。
そうやって家族全員野球で母最優先タイムを過ごしていた時、知り合いから教えてもらったのが「幹細胞治療」です。
「余命いくばくもない母も、治るかもしれない!」
そう強く感じました。
それを話したら、母も「できるならやってみたいかも」と前を向いたのです。
「幹細胞治療」は部分麻酔でお腹の脂肪をちょっと採取し、その中から幹細胞を抽出、培養。増やした幹細胞を点滴で体に戻すだけという、信じられないくらい体に負担がかからない治療法です。
しかし、その時母はすでに数歩歩くことも、車椅子に1分座ることもできないほど衰弱していました。
残念ながら、ほどなくして他界。母に受けてもらいたかった幹細胞治療は、ただの知識として私に蓄えられました。
ところがその後すぐ、「まさか」の奇跡みたいな事実を眼前に突きつけられたり、ご縁があったりして、私自身が幹細胞治療(このnote内ではヒトカンと略します)を受けることになります。
その体験談をこちらに記していきたいと思います。
ビビりなので、公に個人的な体験談を出すことに悩んだのですが、
テレビで見た小児病棟の子どもたちや、世界が認める技を持ったサッカー選手なのに怪我でリハビリを続けている人。人を助ける知識と技量を持ったお医者さんなのに交通事故で寝たきりになっている方(これは想像です)など、そういう方々がこの治療で快復するかもしれないのと、
もっとこの治療が一般的になって保険適用になれば、人類の未来も明るくなるのではないかと、大それた夢のような希望のようなものが、ビー玉くらいの大きさですが自分の中に生まれたことと、
かわいい絵を書いてくれる方がご協力くださることになり、背中を押してもらったことなどなど。
そんなこんなが重なって、人生一度きりだし誰かの役に立つ行動をことをこわがっちゃいけない、と、思い切ってチャレンジしてみようと思った次第です(言い訳がましくてすみません)。
表現方法、誤字脱字、視点がフラットになりきれない等、稚拙な点が多々あるかと思いますが、どなたかにとって、何かしらの参考になれば幸いです。
森野ビビ