一人息子と母

毎日、毎日、春馬君の事を考えている。

私は春馬君のお母さんに近い世代で、一人息子を持つ母としても、お母さんが今どんなにお辛い心境か…ということも考えてしまう。
子供が親より先に逝ってしまうことは、本当に辛い。しかも、理由も分からず突然に夭逝したとなれば、尚更だ。お母さんの精神状態も心配になる。

始めの頃、さんざんマスコミに叩かれていたけれど、春馬君の人柄や品の良さを見れば、お母さんは深い愛情を持って育ててきたとわかる。
春馬君はお母さんが大好きだったよね。
過去のインタビューやバラエティでの発言を見ても、たとえ近年は疎遠になっていたとしても、根底ではお母さんのことを愛していたのだろうと思う。

そして私は日本のマスコミの対応にも失望している。
もし彼が本当に自死だったとしても、その手段や状況について詳細に報道する必要があるだろうか。その後もプライパシーに土足で踏み込むような品性のない記事が後をたたないことに落胆し、怒りを感じている。

今、私が住んでいる国では、もし事件が起こったとして、その被害者はもちろんのこと加害者であっても、顔写真や名前などが報道されることはないし、ましてやその家族への取材や報道など見たこともない。徹底してプライバシーは保護されている。

日本人は死者を悼み、他者を気遣うという心を持っていたはずなのに、マスコミの対応は春馬君に鞭打つような行為をずっと続けている。
春馬君の過去のTweetに国力というような事が書いてあり一部の人に叩かれたりもしていたけれど、彼は日本人の心や精神について言いたかったのではないか、と今は思う。

春馬君は甘えん坊で、年上の女性を好きになる事が多いと言っていたね。
どこかでお母さんの面影を追っていたのかもしれない。

今は、人気者のスター俳優ではなく、一人の息子としてお母さんの元に還り、静かな眠りについていることを願っている。