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小さな設計施工会社 床下屋根裏その1
木造住宅で大切に考えているところは床下と屋根裏です。
一般的には屋外として設計されますが、私自身の経験から、弊社では屋内として設計しています。
床下と屋根裏は木が露出して傷みやすい場所です。
常に見る場所ではないので傷みになかなか気づけません。
屋根裏なら雨漏り、床下なら床が抜けた、なんて事がないと気づかないでしょう。
実際、私が点検・修理で入ると、もう木が腐っているにおいが充満していたり、木材の粉が出ていたりして、手遅れになっているケースがほとんどです。
木材がかわいそうで、私もつらい。
こういう場合、まあまあ大がかりな交換になります。
であれば、室内として扱うことで、
・見に行きやすい仕組みにする
・外部と遮断することで衛生的な環境にする
(虫やネズミ、コウモリなど、できれば家にはいついてほしくないものですね。)
このほうがメリットがあるのではないかと考えるようになりました。
室内にすれば、お施主さん自身で簡単なそうじや点検もできて、傷みにも早く気づけます。
ですが、床下と屋根裏の通気口を閉じることで室内環境になるだけでは温度・湿度の調整ができません。
そんなときにパッシブエアコンと出会いました。
パッシブエアコンを使用すれば、床下・屋根裏を、木が気持ちよく長持ちする、私たちと同じ温熱環境にできます。
パッシブエアコンについては、また次回。
(つづく)