一級建築士製図対策

課題 大学

アッという間に10月。
全然時間がさけずに記事書けませんでした。

さて講義の方は順調です。今年は目指す講義をほぼ出来ました。
具体的には、当日課題全員完成、クラス全員で添削大会実施。
法規、欠落、計画の良い人をチェックする3班に分けて実施。
9時~21時まで本当に皆さんタフにトライして来ました。
私は、何故6時間半もある試験時間でミスをしてしまうのか?
そこを深く掘り下げて講義して来ました。

要求と欲求のコントロール。
どんな些細なことでも読み落とさないこと。
簡単に申しますと、要求に忠実に読み解くと
必ず遅くてもエスキスは読み取り含めて2時間半で完成します。
あとは1時間ちょいで記述、3時間切る作図で無駄なく完成します。

大学課題なので、教室の配置向きはどこにするのか?をしっかり決めて、
各階カギとなる50㎡以上の大事な諸室や屋外施設を先に据えて、
そこをベンチマークとして他を納める。
エスキス時間超過してる人の特徴はこのカギとなる部分が決め切れてなかったり、各階バラバラの向きになっていたりしてます。

そして何より大事なのが、
どんな大学を要求されており、
それに対して、どんな大学を計画するのか?

ここを決めずにただただパズルのようにはめ込んでいる方が多い。

完成しても本人がいまひとつの表情で、私がかまをかけると、
すぐに修正しようとします。いじわるしてごめんなさい!
読み取りに自信がある人は、ぶれないし、良い大学が出来ました!と
自信に満ちあふれて持ってきます。

今年取り入れた採点の一つに自分が説いた感覚を入れてます。
自分も同感なのか、そうではないのか。
先日の課題、とある方は100点満点でした。
学生ラウンジの団欒用と自習用の家具が分けられていた!
家具の記入要求はなかったのですが、学生主役の課題。
出題者も喜ぶでしょうね。

目指す講義のほぼの意味ですが、
百聞は一見に如かず。皆さんと大学に行きディスカッション出来れば
最高なんですが。学校の規定でなかなか・・・。

ところがこの前たまたま4人で大学見に行って来ました。
目から鱗、いや、全身から鱗でした。
マンホールトイレ、かまどベンチ、雨水貯留槽、見に行った大学が天井貼っていないスケルトンだったので、設備の実物が!大空間ホールのノズル空調吹き出し、大空間床ダクト空調、窓ペリメーター吹き出し、恋焦がれた全熱交換器に出会えた時の感動はやばかったですね。
ラボ、教室、段床形式、個別ブース、遮音ブース・・・・・。

完成出来る複数年受験生の方に特にこの時期に行ってほしいことは、頭を休めること。合否は解いた問題の数じゃなく、本試験の出力の質。

一緒に大学見学した5年生は毎年この時期エスキス彷徨うらしい。
見ててこれはまずいと想い大学を見に行こうと誘いました。
見学途中から見る見る表情が明るくなり’今年は合格する’なんて豪語。

早速模試リトライ。ただしプランニングする前に読み取り内容を送るように伝えました。すると記述や設計経験がない方でも

教育及び研究の質を図り、学生の創造性を高める場となるように、1階に設けたコンセプトルームは学生及び地域住民が利用できるようにした。
人とロボットAIの共存を目指して、コミュニケーションロボットとふれあいができる空間とし、コミュニケーションロボットが人の行動変容にどのような影響を及ぼすかに着目したモニタリングを行う計画とした。

なんて文面を送ってきました。
その後完成した良いエスキスが送られてきました。
月曜日にエスキスまとめて、火曜日に作図。
本人が気に入った大学がきっと完成するでしょう!

昨年からこれはいいなと思い効果も出てます。

プランニング前に要求とそれに対してどうエスキスするかの構想をまとめて送ってもらい、チェックしてから。プランニング実施。

記述の訓練にもなり、一石二鳥。

残り貴重な時間。有益な時間を過ごしていただき、
何より皆さんが力を発揮できる状態づくりに専念します!

やっぱり沢山の後輩達の最高の笑顔を年末見たい!


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