盤面の3000キャラと速攻エースに学ぶ、一瞬でリーサルを割り出す方法
※このnoteは近日公開されるワンピカード基礎戦略サイト「テキワン」の宣伝を兼ねています
こんにちは、森忍と申します。
突然ですが、私はこのnoteを1時間で書き上げるという目標を持っています。noteの時短は今年の目標です。
まずはコチラを見てください
リーサル問題、ヤマト側でドフラミンゴにリーサルを取ります。
8キッドはハンコックに止められている状況のため、魔九閃をノーリスクで打てる状況です。その他には5エースや7ホーディーがいます。
今回はこの局面について解説しつつ、ここから何を学べるか、ということを主題に解説していきたいと思います。
問題設定を把握したら、さっそく解いてみましょう。
制限時間は10秒!
タイムアップ!!
解答
正解は魔九閃パンプおナミ、レスト8キッドと3ドフラ、おナミにリーダー効果含め計3ドンで9000パンチです。
以下相手がこの攻撃を止めたかどうかによって
と分岐します。
なのでとりあえず「魔九閃込みでおナミ9000から入る」ことが理解できていれば、この問題は正解です。
みんなは解けたかな!!
大事なのは何を学んだか
さて、この問題を解けたからと言って特段誇っては行けません。逆に解けなかったからと凹む必要もないでしょう。大事なのは何を学んだかです。
ある程度ワンピースカードに慣れたプレイヤーが、時間をかけて計算してこの問題が解けるのはある意味では当然です。普通に一つ一つ考えていけば、有限の計算量で解答に行き着くでしょう。
大切なのはこの問題を解くロジックを理解し、類題として頭に叩きこむことです。これができれば他の似た問題に当たっても同じように解くことができますし、実践であわてることもありません。
この問題が良くある類題の一つだと理解できれば、1パンチ目が9000だと5秒でわかるようになります。
5秒でわかれば時間ギリギリの状況でも慌てませんし、何よりこの話が当然のモノになれば、数ターン前からこの状況を想定して動けるようになります。
問題から学びを得ましょう。
速攻キャラがリーサルに参加する意義って?
この局面では、魔九閃で相手のブロッカーを1面レストにでき、リーダー効果込みで13ドン分のパワーを割り振ることができます。
魔九閃やホーディに惑わされやすいですが、構造としてはこの13ドン分を割り振るだけの問題です。
ただし5ドンを払えばエースが速攻で走ることができます。
さて、この5/7000速攻キャラ、リーサルで使う分には盤面にいる2000キャラと同じです。
盤面にいる2000キャラに5ドンをつければ7000になるため、細かい差はあれど性能としては2000キャラと役割は変わりません。
これを理解すると、盤面に2000キャラ、3000キャラ、5000リーダーがいる状況で相手のライフが1の場合、13ドンをどう振り分けるか?という問題に帰着します。
基本的に2000以上パワーの低いキャラは、リーサルに参加しない
さて、ここで相手リーダーより2000以上パワーの低いキャラは「基本的に」リーサルに参加しちゃいけないということを説明しましょう。
基本的に1ドンは相手から1000分のカウンター値を奪う力があります。パワー5000のキャラにドンを付けようが、10000のキャラにドンを付けようがこの原則は変わりません。
ただしドンの付け方によっては相手のライフが吸うパワー値が大きくなってしまうため、このライフやブロッカーが吸うパワー値をできるたけ小さくする必要があります。
リーサルは少し難しい言い方をすれば
というパズルです。
ここで相手リーダーより「2000以上パワーが低いキャラ」を参加させた場合どうなるでしょう?
例えば5000のリーダーにパワー2000のキャラを参加させたい場合。リーサルに参加させるためには3ドンが必要です。
このうち1ドンは相手に1000分のカウンター値を切らせているため無駄になっていませんが、2ドン分はリーサルに参加させるためのドンのため無駄になっています。
基本的にはこの2ドン分だけリーサルに参加させ損、というのがリーサル時の大原則です。
その分だけ相手のカウンター値を奪えなくなるため、相手リーダーより2000以上パワーが低いキャラはリーサルに参加してはいけません。
じゃあなんで今回は2000のキャラが参加した方が得なの?
上の設問の回答を先に書くと
「相手のライフやブロッカーが吸うパワーラインを下げられるから」
が回答です。これについて説明しましょう。
盤面の解説戻ります。ライフが1枚あるのだからおナミがリーサルに参加しなければならないのは自明でしょう。
ではなぜ5エース(上で言うシュラ)をリーサルに参加させた方が良いのか、わからない方も多いのではないでしょうか?
理由は5エースがリーサルに参加した方が、相手のライフを安く割れるからです。
例えばエースがリーサルに参加しない前提でリーサルを考えてみましょう。
おナミの3000とリーダーの5000に若干の傾斜をつけてリーサルを取るしかありません。
魔九閃とリーダー効果分で事実上13ドンありますから、傾斜のつけ方は10000,11000でしょうか?この場合は7000要求の勝負になっています。
この時に注目しなければならないのが、相手のライフが吸っているパワーです。10000パンチ、つまり6000分のカウンター値をライフが吸っているのでその分だけ相手に要求できるカウンター値が減っています。
ワンピカードは盤面にあるキャラや手札(火達磨や雷神のようなカード)が切らせられるカウンター値とドンの総量はかわらないため、基本的にライフやブロッカーがどれだけの数値を吸ったかが焦点になります。
※この考え方は非常に重要です。自分なりに噛み砕いて理解しましょう。
ライフが10000を吸っていたものを9000,8000と下げることができれば、その分だけ自分の攻撃が相手のリーダーに直通し、カウンター値を切らせやすくなります。
ただし小さいパワーラインでライフに攻撃すると当然守られてしまい、その際に攻撃回数が足りなくなってしまえばリーサルを取れません。
パワー3000以下のキャラが参加した方が良い理由はまさにコレ。後続の攻撃手段として用意することで、本来9000や10000の要求が必要な相手のライフの価値を、相対的に下げることができるわけです。
では元々の分割パワーラインよりライフを安く割る必要があるため、9000で割るルートを考えて見ましょう。
9000で割らなければいけなかったライフやブロッカーを7000で割ることができれば、その差し引き2000分を得できます。
本来10000で割らなければいけないライフが、5エースが参加するように見せかけることで9000で割れるようになります。
仮に5エースが参加しても、さらに「2000」小さい7000ラインで相手のライフを割れるようになれば、5エースが参加して無駄になったドンと相殺していることになります。
2つに分けた時のパワーラインが10000,12000ですから、お得にライフを割るためには8000か9000がラインになりますね。
自分は経験則+説明の難しい理論的に9000から入ることを知っていますが、とりあえず実践的に9000か8000の有限の計算量に持っていけました。
あとは8000も頑張って計算するだけですね。
ちなみにめちゃくちゃ重要なことですが、私がこの思考過程に行き着くために使った時間は「1秒」です。問題を把握するための時間以外は「あー、この手の類題だな」と、なんとなく頭で把握できています。
実践的には前ターンまでに確認しきっているため、残りの時間は見落としが無いかに使っているでしょう(万全の状態なら)。
リーダー効果と魔九閃込みの9000パンチ。残り7ドンで考えて見ると
7000×2
の攻撃になりますから、これで最大要求ができています。
(ちなみに相手の手札のカウンター値構成的に、一発目のタイミングで攻撃を止めるということはライフのカウンター値に頼っていないという証拠なため、基本的に相手を信用するなら階段を作るメリットはありません)
(実際は魔九閃などのパンプ札で無限に煩雑になるので、説明は省略します)
8000で入る場合は
8000→7000→8000
になるため、1発目の8000のタイミングで4000要求、7000のタイミングで3000要求の計7000要求が発生してしまい『9000 → 7000 → 7000』より不利になります。
以上から今回の問題は
① 9000 → 12000
② 9000 → 7000 → 7000
が解答になります。
テキワンの宣伝
上のような話を、もっと体系的にもっと勝つために作られた「ワンピカードの基礎」をまとめたサイト、テキワンを作成中!
今回みたいな話をもっと深く・広く学ぶことができます!
勿論リーサルだけでなく、デッキ作成やコンバット、大局観の話も!
今春公開予定です!!
終わりに
ここまで読んで下さり、ありがとうございました!
リーサル問題はやや複雑なものの、場合分けすればほぼ明確な回答が存在しており、学びの多い題材です。
仮に解けたとしてもより早くより正確に正解にたどり着ければ、その最終局面を目指して中盤を戦うことが可能です。また実践でも慌てることは無いでしょう。
私だって実践でこの問題に当たればあわあわするでしょうし、その観点では無限に学ばなければいけません。
この話が皆さんの役に立つことを祈って、今回は筆を置きたいと思います。
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