キャンセルカルチャーは新しい形の人権侵害である
10月2日に千葉県で予定されていた、私の「女性の人権」講座が、9月26日に突然、中止とされました。
これは、9月21日にX上で、C.R.A.C.(旧レイシストをしばき隊)アカウントが攻撃の合図となる――俗に「犬笛を吹く」と呼ばれる――ポストをし、一斉にしばき隊系活動家とLGBT活動家が「差別主義者が千葉で人権講座を!」と、講演を中止するようにと騒ぎ出し、それに対して熊谷俊人千葉県知事が肯定するかのような反応をし、騒ぎが拡大したためでした。
また、熊谷知事に上申書を提出した「女性スペースを守る会」の記事から、「女性の人権」講座中止の決裁は熊谷知事によるものと判明しました。
しばき隊系活動家とLGBT活動家による「差別主義者認定」は常に一方的なものであり、相手の反論を許さない性質のものです。
これは9月28日発売のLGBTカルト批判本『LGBT異論』の序文「今こそ、まつろわぬ民の声を聞け!」で私が次のように評したキャンセルカルチャーそのものです。
「ノーディベート」という彼らの態度は、関東大震災直後に「朝鮮人が井戸に毒を投げ入れた」という流言飛語に踊らされ、問答無用で無辜の人々を虐殺した愚かしい民衆と、どう違うのか?
また、一方的に「あいつは差別主義者」と決めつけ、反論を与えないというのは、太平洋戦争の時代に同国人を「非国民」と呼び、一致団結して叩き排除した、軍国主義に染まったかつての日本国民とどう違うのか?
あるいは、小学校で一人の級友を「エンガチョ!」と指さし、非科学的な態度で「穢れた者」扱いして排除するいじめ嗜好の幼稚な子供たちと、どう違うのか?
それらの事象の根底に流れるのは、すべて同じだ。ゆがんだ正義に基づく、対話拒否。つまりは、カルト性だ。
この件に関し、私は一貫して、熊谷知事に対話を求めてきましたが、それは完全に無視されています。
それは、上記の「朝鮮人が井戸に毒を投げ入れた!」「非国民!」「エンガチョ!」と共通する態度ではないでしょうか?
残念ながら、今のところ、熊谷知事に私との対話に応じる気配はありません。
女性である私が千葉県での「女性の人権」講座の講師をお引き受けした結果、キャンセルカルチャーという新しい形の人権侵害をされたのでした。
続きです。