私の好きな平家

判官贔屓という言葉にあるように、源義経は源氏を代表する悲劇の人物として、人気があるように思います。義経は、興味深い存在です。生い立ちの悲劇と謎、奇想天外な戦略、戦上手。
木曽義仲も、戦上手としては名高いのかなと思います。それらをうまく使って平家を滅ぼした源頼朝は、権力の頂点に立ちました。

それはさておき、私は好きな色はと訊かれたら、赤と答えます。共産主義ではありません笑。平家が好きだから、平家の赤に由来しています。

よく言われますが、清盛は甘かったなぁと思います。頼朝含め義朝の遺児たちの命をことごとく助け、配流程度にしたのだから。その点、頼朝は徹底していたなぁと思います。

平家一門は壇ノ浦で滅び、知盛や教経など名だたる武将は最後まで一門のために戦って、散りました。
私はこの平教経が特に好きで、平家物語に語られる能登殿最期の描写が、10代の頃にものすごく刺さったことを覚えています。平家好きになったきっかけです。

さらに、平家はその後も落人として残党が各地に散り、地方に残る平家伝説を追うのもまた、史跡巡りの楽しみでもあります。

最期といえば、平重衡の最期も印象的ですね。源氏の捕虜として鎌倉に護送され、頼朝達に丁重に扱われたとか。重衡の人柄が推察されます。南都焼討の科で木津川で斬首となりますが、妻との最期の別れなど、感傷的な場面もあり。平家のエピソードって、なんか人の心を揺さぶる切なさがありますね。

ともあれ、そんな優しい?平家が好きなわけであります。

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