地域おこし協力隊が稼ぐ意味
基本的に協力隊活動では儲けられない!?
前回は地元のイベント出店は意外と儲かるよ!という話をしました。
でも、地域おこし協力隊って基本的にお金を稼いではいけないんです。地域によっては稼いでもいいところもあるようですが、わたしの配属先の地域は基本的にNG。(でも副業可なので勤務時間外かつ、活動費を使わないでやる分にはOK。)
でも、この特産品の淡路手延素麺をPRする食堂の活動をしたいと市の担当職員に相談したときに言われたのは、「食堂をしていただくのは構いませんが、儲けないでくださいね」という一言。「えー!!!」っと衝撃が走りました。
※ちなみに食堂をはじめた経緯についてはこちらの記事に。
協力隊の任期中=自分の稼ぐ力を養う時期
私は、卒隊後に起業を考えていたため、「自分の稼ぐ力を任期中に試したい」との思いがありました。活動費(地域おこし協力隊には、地域おこしのための活動に使える予算が国から支給されています)を使って、特産品を購入。それを調理しタダでばら撒けば、みんな喜んでくれる。でもそれって何の工夫もいらないし、お金がなくなれば終わってしまう。卒隊後に起業して、タダでなくなった時点で誰にも選ばれない商品になっている可能性も高い。そんなの本当に恐ろしいですよね。。。
その後、担当職員・経理担当の方と話し合い、売上は協力隊の活動費として使用、それでも余った場合は市役所の雑収入に回すという条件で、お客様から対価を頂く形にしました。なので、自分で儲けたお金は帳簿を作成、自身で管理しています。このことにより、以下の効果がありました。
①自分で活動費が管理できる
地域おこし協力隊あるあるなのですが、活動費で購入できるのは、「請求書支払い」に対応してもらえるお店のみ。購入できるものが極端に限られてきます。そりゃ、国の予算なので簡単に使われては困るわけですが、これでは本当に必要なものすら購入することが出来ません。でも、私は自分で稼いだ活動費の中からこれらを捻出することで、「請求書支払い」に対応していないお店でも、食材・備品の仕入れが出来るようになりました。さらに自分で経費を管理することで、帳簿作成の練習にもなってます。
②お客様からのフィードバックが本音
お金を頂いていると「ちょっとスープがぬるかった」「量が少ない」「提供時間が長かった」などのネガティブな意見をもらいやすいということ。これらはすごく貴重なご意見。すぐに商品に反映して都度都度ブラッシュアップしています。もちろん「美味しかった」「盛り付けが素敵」などの嬉しい意見もいただいてます(嬉)
市役所の人は任期なんてないので、のんびり構えてられますが、協力隊は任期3年!任期が終わったら給料はないので、起業したいと思っている人は任期中は稼ぐ力をつける練習期間だと思って取り組むのがいいかなっと思います。3年なんて本当にあっという間!