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テクノロジー=コモディティ化の歴史

人類は新たな技術を生み出して、それを社会で共有することで、進歩、発展してきました。そこには以下のような4つの段階があると言えます。

新技術の勃興 → 混乱期 → 安定期 → コモディティ化による進歩

Ex, タイプライター(文字入力)
以前はタイプライターという職業が存在しました。私の新卒時代でも営業所にPCが1台しかなく、営業所長が自身の手書きのメモを「〇〇さん、これメールして」と事務員の方にお願いしていました。

その時の事務員の方は間違いなく希少なスキルを持っていました。手書き文字をコンピュータに早く入力できる能力は、まさに市場で求められる能力だったのです。

それから1人一台のPCが当たり前になり、インターネットが普及し、その上に新たな産業がいくつも発生しました。そして文字入力はコモディティ化し、今では誰もが当たり前のスキルになりました。

このアナロジーを通して、みなさんは何を感じられますか?

この事務員の方が自分のスキルの希少性がなくなり没落することをイメージしたでしょうか?確かにその可能性は高いです。

しかし実際はこの事務員の方は新たなスキルを獲得し成功されました。具体的にはExcel等を教える先生になり、その後ITコンサルタントになりました。
タイプライターという職業を通して、いち早くIT周りの情報に触れ、知識やスキルを獲得することができたからです。

これから20年後の職業は、今はまだこの世に存在しないと言われます。ただその萌芽はそこここに存在しています。私たちが何気なく過ごす日常にこれからの未来の片鱗が現れています。それをどのように感じるか、個人の認知センスこそが益々重要になっているように思います。

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