映画見た ボレロ 永遠の旋律

私はこういう映画だ~いすき
日比谷シャンテでやってる映画なんか大体だいすきなんだから

行く前に、Filmarksで評価見たらあんまり高くなくて
え~ちょっとつまんないのかなと思って期待値低めだった
しかも「前半ダレすぎて寝ました」みたいなコメントが多くて
まじか~と思ってたんだよね

で、見始めたら、どこがダレてるのかわかんなかった
前半ダレてるってコメントした人はフランス映画向いてないぞ★と
思うなどした

海と静寂とシチリアとテンポを感じられない人は
あのあたりを舞台にした映画を見てもつまんないと思う
暴論だと思っていますちゃんと

ラヴェル役の俳優さんが、それはもう魅力的な人で
生涯伴侶を持たずしても、多くの人に支えられていた「ラヴェル」に
かなり近い雰囲気だったんじゃないかなと思った

ボレロって、小さい時に親に聞かせられたか胎教かで
私は結構印象深い一曲ではあったんだよね
あの独特のリズムで、何かこう自分に差し迫ってくるような感じがして
だけど決して追い詰めない、こっちはこの熱量だがお前は?みたいな問い詰め方をされているような
不気味な曲だなと思ってたんだと思い出した。
あとは、小さい時に聞いていて「不快かもしれない」と一抹感じる部分は
あれは性的なものだったんだと思った

そして何より硬派な曲だと思ってた、針の穴に糸を通すような
硬いのに人間っぽくて、不気味で、でも好きになっちゃうみたいな
音楽を言葉にするのって難しいね

高校吹奏楽ファンだから、スペイン狂詩曲とかダフニスとクロエとか
ラヴェルっぽさみたいなのは自分の中にもあったんだけど
やっぱりボレロは異質

そんな「怪鳥」を生み出した親鳥は、頭おかしくなるよね

人間には、生まれた時から「できること」の上限値があって
ラヴェルにとっては多分ボレロでほぼ全てを使い切ってしまったんだと思う素晴らしいよね、生み出せたんだもの

私も何かを残せるのだろうか、上限値があったって
使い切ることすらしないで死ぬ人間のほうが多いと思う
何も残せなくても、ああ上限値使い切ったなって死にたいな
いや、全然明日にでも私の世界が終わってもいいんだけどさ



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