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Webデザイナーに必要な「コーディング」の知識と姿勢〜幸せなチームが作りたいデザイナー向け〜

どうも、旗振りデザイナーのしのこです。

デザイナー歴13年目。
ひよっことベテランの中間世代ですが、
細々とフリーランスとして働いています。

デザイナーにコーディングの知識は必要?
とよく話題になるこのおはなし。
デザインもしつつコーディングも進めるわたしが
コーディングを知っていてよかった、と
思える点について書き連ねてみました。

今日はそんなお話。

「X」でも呟いておりますので
もしよかったら覗いてみてくださいね。



わたしは過去に、先輩デザイナーから
「自分がコーディングできないデザインをするな」と
厳しく言われた経験があります。
当時はその言葉に対し、
本質的な意味合いを理解できていませんでした。

デザインは見た目やコンセプトが命であり、
技術的な実現方法にまで口を出される筋合いは
ないのではないかと考えていました。

しかし、今振り返ると、
その言葉には大きな意味が込められていたのだと実感します。


Webデザイナーとして活動を続ける中で、
私はデザインだけでなく、ディレクション、
企画、アフターケアまで幅広く関わるようになりました。

その中で、コーディングをはじめとする技術的な知識が、
ただの補助ではなく、すべての工程で役立つ
「基盤」として機能していることを実感しました。

この知識のおかげで、
プロジェクト全体の流れを把握しやすくなり、
関係者とのスムーズな連携が可能になります。
それは、単なるデザインの良し悪しを
超えた価値を生み出すきっかけになっています。

Webデザイナーに必要な「Web知識」とは

Webデザイナーにとって必要な知識とは
具体的にどのようなものなのでしょうか。
ここでは、知識を段階的に整理し、
それぞれの役割や重要性について解説します。

1. 成り立ちを知る
Webサイトがどのように作られているかを
理解することから始まります。
HTMLやCSSがどのように連携して
ページを構成するのか、
基本的な仕組みを知るだけで
デザインの意図を伝えやすくなります。

2. コードを知る
HTMLやCSSといったマークアップや
スタイルの基本的な意味や役割を把握することです。
コードが持つ機能を知ることで、
デザインの実現可能性や制約を理解しやすくなります。

3. コードが書ける
簡単なレベルでも良いので、
自分で手を動かしてコードを書き、
動くページを作る経験を持つことです。
これにより、デザインから実装への
橋渡しがスムーズになります。

4. 使いこなしてサイトを作る
ツールや技術を使いこなし、
クライアントの要望に応じた
サイトを制作するスキルです。
この段階では技術的な応用力が求められますが、
無理にここを目指す必要はありません。

5. 想定する挙動がが技術的に可能か判断できるので、実装者に意図を伝えやすくなる
デザイン案をコーダーやエンジニアに的確に伝える力です。
この知識があることで、
デザインの実現可能性についての議論が効率化され、
チーム全体の作業がスムーズになります。


これらの知識はただ覚えるだけではなく、
実際に使ってみることで初めて身につくものです。
最初は基礎的な部分に集中し、
徐々に応用力を磨いていくのが良いでしょう。

Webデザイナーにとって技術的な知識は重要ですが、
必ずしもプロのコーダーレベルまで習得する必要はありません。
Webデザインの主軸はあくまで「ビジュアル」であり、
クライアントの目指すゴールを形にすることです。
しかし、「苦手だから」と技術的な知識を
完全に避けてしまうと、デザインが持つ可能性を
狭めることになりかねません。

次工程であるコーディングを理解し、
尊重するマインドセットは非常に重要です。
この姿勢を持つことで、
チームメンバーとスムーズな連携が取れるようになり、
プロジェクト全体の成果に寄与することができます。

知識を持っているだけで、
相手への配慮や理解が深まり、
結果的にデザインの質も向上します。

コーディング工程を理解しているデザイナーは、
クライアントやエンジニアと対話しやすく、
プロジェクトの流れをより良い方向へ導くことができます。
たとえば、デザインの細部における実現可能性を
事前に考慮した提案を行うことで、
後々の修正やトラブルを未然に防ぐことができます。

また、デザイナーが技術的な知識を持つことで、
クライアントの曖昧な要望やイメージを
具体的な形に落とし込む力も養われます。
その結果、クライアントもデザイナーも
お互いに満足できるアウトプットを
生み出すことができるのです。

知識は時にハードルのように
感じられることもありますが、
実際にはそれがクリエイティブを広げる
「武器」として働きます。

デザインがチームワークの中で
生み出されるものである以上、
技術的な知識と尊重のバランスが大切です。

このバランスを意識しながら
取り組むことでチーム全体を幸せにし、
結果的にクライアントにも
喜んでもらえるデザインを提供することができる。

そんな風に思います。


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