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−1のサボり と +1の努力

小学校の先生で2人のパパでもある もりもりです。
「放課後の職員室」というコミュニティを運営しています。
先生たちが職員室で笑い合ったり、真剣に語り合ったりする温かいコミュニティを目指して活動しています。


1月も後半戦。
皆さんの学級はいかがですか?
最後の授業参観に向かって発表資料を頑張って作成していたり、大縄大会、マラソン大会のようにイベントに向けてクラスで団結していたり、、、
素敵に成長できていますか?

ちなみに私のクラスでは、、、
恥ずかしながら、少々たるんできています
冬休みが明け、「新年よし頑張るぞ!」という気持ちが落ち着き、特にイベントのない1,2月。なんかめんどくさいなぁみたいな雰囲気が出てきました。担任の力不足を感じます。

そこで今回は、
「怒らない、名指しなし、子どもが「ちょっと頑張ろう」と思える語り」について紹介します。
朝の会や授業の初め、ここは頑張ってほしい!なって時に使ってみてほしいと思います。



−1のサボり と +1の努力

皆は、普段やらなきゃいけないことがたくさんあるよね。
宿題の漢字練習とか計算問題、音読、授業のノートづくりや振り返りを書くこと、掃除、当番、係などなど

たくさんあるけど、みんな一生懸命やっているよね。
本当にすごいことだと思う。
自分のために、学校のために頑張っている姿が立派。
◯◯さん、この前の漢字練習3ページもやってたのびっくりしたわ。

でね、最近先生気になってることがあるんだよね。
それが、「ちょっとしたサボり」
別に全くやらないわけでもないし、人に迷惑をかけるほどでもないちょっとしたやつ。

もし、仮にいつもと同じように宿題や授業を頑張っている人を「0」とすると、ちょっとサボっている人は「−1」になる。
これイメージわく?


このちょっとしたサボり「−1」を1年間続けると・・・「−365」
1回は本当にちょっとのサボりなんだけどね。
逆にちょっと努力した人を「+1」とすると1年間で・・・「+365」

ちょっとサボった人とちょっと努力した人の差は、「730」

例えば、漢字練習で考えてみよう!
ちょっとサボった人は、毎日一文字ずつ練習をサボる。
ちょっと努力した人は、毎日一文字ずつ練習を頑張る。
1年間続けると・・・その差は、730文字

小学校で学習する漢字の文字数は、1026文字だから、、、(※)
小学4年生から6年生で習う漢字分はあるね。(笑)
すごい差だよね。

(※)【小学校で学習する漢字】
小学1年生:80字
小学2年生:160字
小学3年生:200字
小学4年生:202字
小学5年生:185字
小学6年生:181字

小学校学習指導要領 別表 学年別漢字配当表:文部科学省


ここからどうするかは、あなた次第

さあここからだ。
ここで、「ほら努力したほうがいいだろ!だから毎日がんばれ!」って
先生が努力を強制しても、全く意味がない
だって、忘れるでしょ?(笑)
そして、先生に怒られないために頑張る。って目的が変わっちゃうでしょ?
それじゃあ意味がない。
ちょっとサボるとどうなるか
ちょっと頑張るとどうなるかは、少しイメージが出来たよね?

じゃあ、イメージが出来たうえで
「あなたはどうしたい?」
「みんな」がどうしたい?じゃないよ。
「あなた」はどうしたい?

友達がやっているから、先生が怒るから、親に言われるから、
そんな理由じゃなく、将来の自分のために
「自分で考えて、自分で行動にうつそう!」

今日のあなたの行動の積み重ねが将来のあなたをつくっていくよ。

困ったときは、頼ればいい

でも、、、
「やりたくてもやり方が分からない。」
「問題の解き方がわからない。」
そんなときは、先生を頼ってください
オススメの勉強の仕方も難しい問題の解き方も教えます。

そして、
君たちには最高の仲間がいるじゃないですか。
周りを見てみてください。

算数の授業で困ったときに教えてくれる人
漢字がすごく得意な人
絵が上手な人
英語を習っていてペラペラな人
運動神経抜群の人
助けてくれる人は、周りにたくさんいます。
困ったときは、どんどん頼ればいい!!

あとは、あなたの勇気次第です。
「◯◯教えてくれない?」
「たすけて〜」

この一言で大きく変わります。
今後の人生のためにも
小学校で練習してみてください。

まとめ

今回は、「−1のサボりと+1の努力」のお話を紹介しました。
クラスの状態が少し停滞してきたとき、周りの影響で頑張る力が落ちてきているな〜と感じたときに子どもたちのやる気スイッチを押すきっかけになったら嬉しいです。

この話をしたとき私のクラスでは、
普段から頑張っている子が真剣な眼差しで話を聞きながら、首がもげそうなほど頷いていました。(努力は、必ず成長につながるよ)
宿題をいつも出さない子も一年間の差に驚き、「そんなんサボったら、追いつけないじゃん」と話の内容をしっかり考えていました。

その日は、
宿題の字が少しきれいになっていたり
振り返りのコメントがいつもより一言多かったり
友達への声掛けがいつもより少しだけ優しかったり
したような気がしました。(笑)

いつ変わるのか、変わるかどうかはわかりません。
しかし、感じたことを子どもに伝え毎日少しずつ成長していってくれたら嬉しいなと思います。
これからも子どもの成長を応援していきます。

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