「子どもは地域の宝」から考える先生の仕事

あけましておめでとうございます。 
放課後の職員室では、
『 全国の先生とつながりたい✨ 』
を目標に今年も活動していきたいと思います。
2025年、今年もよろしくお願いします。


さて、今日は「子どもは地域の宝」というテーマでお話をしていきます。

冬休みが明けて一週間が経とうとしています。クラスの子どもたちの様子はいかがですか?ルールをしっかり守り、落ち着いて生活できているクラス
すばらしい!! 学級経営が流石です!!

しかし、
「宿題の提出が揃わない」
「掃除でいつも同じ子がサボっている」
「何度指導してもクロームで関係ないことを調べている」などなど、
思うように成長できていない子もいるでしょう。


恥ずかしながら、私のクラスにもいます。
上に書いた児童の例は、私のクラスです。
そんな私が、今週心を打たれた言葉について紹介します。


心を打たれた言葉

感謝の会


冬休みが明ける初日、私の勤務する学校では『感謝の会』という会を開催しました。今年度お世話になっている「防犯巡視員さん」(登下校の旗振りをしてくれる地域の人)、「学習ボランティアさん」(校外学習の引率などをサポートしてくれる保護者)をお呼びして、児童から感謝の気持ちを伝える会です。

「子どもは地域の宝。私はみなさんが大好きです。」


感謝の会で、子どもたちがたくさんお世話になっている方に代表でお話をいただきました。この方は、毎日登下校の際に横断歩道で旗振りをしてくれたり、新一年生が入学したときにはエプロンを付けて教室でお世話をしてくれたり、校外学習の引率、学校協議委員として学校の運営にもアドバイスをいただいていたり、子供だけでなく教員も大変お世話になっているおじいちゃんです。

当日は照れながら、「なんでおれなんだよ〜。話すことなんてね〜よ。」なんておっしゃっていましたが、いざ本番になると、卒業式のPTA会長さながら、原稿を懐からだし、準備万端。さすが〜と思っていたら、用意していた原稿を一切見ることなく、子どもたちの目を見ながら熱く語り始めました。



「今日は、このような会を開いてくれてありがとう。今年も一年生のサポートから、校外学習、旗振りなど、たくさんお世話をしてきましたが、私は毎日皆さんから元気をもらっています。こちらこそ、ありがとう。
皆さんは、地域の宝です。子どもは、日本の宝です。
皆さんが元気に挨拶をして登校している様子を見ると嬉しいし、曇った顔を見るとお家でなにかあったのかと心配になります。
私は、皆さんが大好きです。
これからも先生の話をよく聞いて、友達と仲良く勉強してください。」

※私の記憶を頼りに書いています。多少脚色していたら、すいません。

言葉から感じたこと

無償の愛の大切さ

児童虐待のニュースを目にしたり、ネグレクトの話題を耳にすると悲しい気持ちになります。最近では、地域の大人がファストフード店で子どもを死傷させたり、中学生が運転する自転車に車で衝突したりする事件がありました。呆れるような、信じられない事件がたくさん報じられます。
そんな中、全校児童500人に向かって、「私は皆さんのことが大好きです。」と語ってくれる大人が地域にいることを誇らしく思います。
学校でルールを破ろうが、大人に対する言葉遣いがおかしかろうが、関係なく愛してくれる無償の愛に尊敬しました。
その証拠に、感謝の手紙はこの方へ宛てたものが一番多く、登下校の見守りをお休みしたときには子どもが心配して先生に理由を聞きにきます。
無償の愛を子どもたちも受け止めているんだなと感じました。

「子どもは地域の宝」 教育、共育したっていい!

ついつい教師という仕事をしていると、みんな同じようにしなければいけないと思いがち。
「ノートの書き方は、こう! 学習用具は、ここに置いて」
「廊下の歩き方は、、、」
「挨拶というのは、、、、」
そして、できていない子どもがいると、
「6年◯組の子どもは、、、 先生指導してください。」
学級や担任、学年のせいにしがち。
でもでも、
今回の話を聞いて、当たり前だけど
6年◯組の子どもは、◯◯小学校の子どもで、◯◯地域の子どもで、
◯◯さん家の子で、◯◯の習い事をしている子で、、、
子育てにはたくさんの大人が関わっているはず。
学校だけ、家庭だけ、地域だけで教育、孤育てをすることなく、
皆で『共育』したっていいんだなと感じました。

先生としてできることってなんだろう?

「共育」をしていくうえで、学校でできることってなんだろう?
「人間関係の構築」
 色んな子とのコミュニケーションを通して、寛容性や協調性を学ぶ
「規範意識の形成」
 社会のルールやマナーを学ぶ。
「心の成長」
 人間関係を通して、自己肯定感、自己受容感、自己理解を深める。

Geminiに聞いてみました。

そんな学校で、先生ができることは
子どもに興味を持つこと」だと思っています。
子どもの好きなこと、嫌いなこと、得意なこと、苦手なこと
頑張っていること、サボっていること
悩んでいること、友達関係などなど
親としてではなく、地域の大人としてではなく、
先生として、その子に興味を持つことができることかなと思いました。

気をつけなければいけないのが、あくまで興味を持つことが大事なのであって、指導したり、しつけたりするのが目的ではない。
興味をもって、気付いてあげることが大事なのだと思っています。

まとめ

「感謝の会」で地域の方から子どもたちへ贈られた「子どもは地域の宝」という言葉。この言葉は、たくさんのことを教えてくれました。
子どもは、学校だけでなく、家庭、地域、そして様々な大人たちによって育てられる存在です。 そんな中で先生は、子どもたちの成長を促し、可能性を引き出すために「子どもへの興味」 が大切です。

  • 無償の愛の大切さ: 一人ひとりの子どもは、異なる個性と背景を持っています。その多様性を認め、受け入れてあげることが大切。

  • 共育の大切さ: 学校だけでなく、家庭、地域と連携し、子どもたちの成長を共に支えていく「共育」が大切。

  • 人間関係の構築: 様々な人と関わる中で、子どもたちは社会性を育み、心の成長を遂げていきます。

  • 規範意識の形成: 社会のルールやマナーを学ぶことで、子どもたちは社会の一員としての自覚を育みます。

「子どもは地域の宝」という言葉は、子どもたち一人ひとりの成長を願い、共に歩んでいくことの大切さを教えてくれます。先生として、子どもたちの可能性を信じ、彼らの成長をサポートしていくことが、私たちにできることではないでしょうか。

2025年、先生方もご自身のクラスの子どもたちを「地域の宝」として見つめ直し、温かく見守り、共に成長していきましょう。

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