銀シャリ単独ライブ 「シャリとキリギンス」
8/31(土)にももちパレスであった
銀シャリ単独ライブ「シャリとキリギンス」
福岡公演へ参加した感想です。
まず、前提として私は芸人さんの単独ライブへの参加は初めてで、他の芸人さんと比べた感想とかではなく初心者の素人感想ですのでご了承ください。芸人界隈では当たり前なことにも言及してるかもしれません。
ネタバレしちゃダメなこと等を書いてたら教えていただけますと幸いです。
銀シャリと私
M-1はテレビで学生の頃に時間が合えば見ていたくらいで、銀シャリもチャンピオンなのは知っていたが、最近まで漫才をしっかりと見たことはなかった。
銀シャリを好きになったキッカケは友達に勧められて、ポッドキャストラジオの「銀シャリのおトぎばなし」を聴き始めたから。
「アンガールズのジャンピン」というラジオ番組でアンガールズが、同じニッポン放送のラジオである「銀シャリのおトぎばなし」に難癖をつけていたため、銀シャリのラジオの存在は以前より知っていた。
しかし、アンガールズが敵認定して文句を言ってプロレスしている相手なので、勝手にこちらも敵対意識を持っており、ラジオを聴こうとまでは思わなかった。
むしろ、銀シャリは「バリバリの芸人でプライド高くて冷たそう」なんてマイナスなイメージを持っていた。
銀シャリファンの友人にその話をすると「全然そんなことないし、橋本さんはかなり繊細な人だからラジオを聴いてみて。鰻さんはとにかくただ変なだけ」と熱心に勧められた。
そこから、試しに少し聴くつもりがあれよあれよと どハマりし、最新回まで聴いてしまった。
そして、テレビで銀シャリの漫才を観て驚いたのは、漫才があまりにもラジオそのまんまだったことだ。
橋本さんがラジオでたまにスイッチが入り、鰻さんに対して行う たたみ掛けるようなマシンガントークが、全く同じように漫才の中で繰り広げられていた。本来は銀シャリに漫才から入り、「ラジオも漫才そのままやな」と思うのだろうが、私は逆から入ったから本当に驚いた。素のトークを漫才として抜き出してるんだという。すごいな。
ここで本題
そんな銀シャリが我が地元のホールでライブをするというではないか。こんなチャンスは二度とないと迷わずチケットを取り、ワクワクとその日を待っていた。
だが、その頃、めったにない最強の台風が福岡へ接近してきており、「おそらく中止になるだろうな」と9割方諦めていた。
しかし、なんと銀シャリの二人は広島まで前入りして当日に福岡に来てくれたそうで、無事予定通り開催することになった。
プロの方はさすがだと頭が下がります。ありがとうございます。
始まる前に物販に並んでいたら、後ろの女子二人組が「こんなに仲間がいっぱいいるなんてことないから嬉しい」と言っていて「わかるー」と心の中で同意した。アイドルのライブにはよく参加するが、いつも同じことを思っていた。なかなかリアルでファンに巡り会うことってないなぁと。そもそも体感として、芸人さんやお笑いが好きな人自体があまりいない。Xには溢れてるのにね。
福岡公演の舞台の「ももちパレス」のキャパは800人だとのことで、少しだけ空席があったものの、ほぼほぼ埋まっていた。台風による払い戻しも0だとのこと。
老若男女様々な人たちが来ていて、ファン層の広さに驚いた。私の周りの席は2、30代が多かったけれど、中年の夫婦などもいたし、ソロ参加のおじさんもいた。
まずは、ライブが始まってすぐ。
オープニングトークが楽しすぎた。お二人がいつも聴いているラジオと同じようにゆるく話をしてくれるんだけど、やっぱりお二人の表情や身振り手振りがみえると面白さが段違いだし、客席に話しかけて反応をみてトークが進んで行くのが「ライブ」の醍醐味だなと、ラジオとはまた違った魅力を知り衝撃だった。
「福岡の『ももちパレス』は藤崎にあるのに『ももち』って名前についてるのはなぜか。」という質問に、今まで何も疑問を持ったこともなかったので笑っちゃった。たしかに。百道はそんなに代表的な地名?おしゃれな地名なのかな?謎。駅名は藤崎なのにね。
ちなみに「ももちパレス」はこの日の次の日の9/1から名前が変わり「SAWARAPIA」になるそうで。さよなら。ももちパレス。最後銀シャリの舞台を見れて良かった。
また、鰻さんの発言に客席のみんなが微妙な反応をしたときも、橋本さんはすぐ拾ってツッコんでるのすごかった。
この辺りで特に感じたのがお二人が本当に楽しんで漫才してるなってこと。生き生きして輝いていたな。アドリブであろうことも二人で笑いながらやりとりしてて、漫才の素晴らしさを改めて知り、こんなに面白いのか、そうかチャンピオンだったな、世間に認められた面白い二人なんだとそんなことを考えていた。
私の座席は前から8列目の真ん中あたりで どセンター(ほぼサンパチマイクの正面)だったんですが、右前の席の人が1つ目のネタ途中に遅れて来て、二人がいじってたのだけど、遅れた人のほぼ後ろに座っていた私にも話しかけられたみたいに感じられたから貴重な経験だった。笑
くしゃみいじりも1回目と2回目があって、私もくしゃみ出ないか不安になった🫨笑
そしてたくさんの新ネタ。ネタのどこがアドリブが本当にわかんない。銀シャリのすごいところって、台本がないようにただ雑談を話しているように思える自然なところだよなと。ライブのエンディングでお二人が「アドリブで話を入れすぎた」と言っていたから、後からあそこはアドリブだったんやと知ったけど、普通に全然わかんなかったよ。何回か同じネタ見たらアドリブもわかるんやろうな。アドリブなのはプレパラートのとことイカ炙り先生のとことか?らしいです。
本場大阪のしゃべくり漫才はこのタイプが多いのかな。M-1も見始めたのが最近なので、銀シャリの実力と経験に裏打ちされた技術にただただ圧倒されてしまった。すごい熱量と迫力で、お客さんのこと大事にして楽しみながら漫才をしてるっていう。
そして、すでにやった他のネタの話もちょくちょく漫才に入れていて、そういったところをサラッとやってのけるのもかっこいい。
鰻さんが「鳥になりたい」とかネタで話していたら、ラジオを聴いているのかと錯覚してきて、ネタ上のことではなく本当に鰻さんがそう思っているように思えてきて困った。笑
それだけ演技が自然体でうますぎる。押し付けがましくない。
どんぐりころころみたいに二人がボケに回るネタも新鮮だったし、スポーツの覚え方も客振りがあってそれに四苦八苦しながら答える鰻さんもよかった。
幕間の映像も見応えあった。初っ端の車の中のシーン面白すぎたし、鰻さんの卵の割り方に隣の若い女性が「うわ」ってマジトーンでドン引きしてたのに笑ったw
エンディングで漫才衣装から着替えて、グッズTシャツで出て来た二人を見て「アイドルのアンコールやんけ!」ってなった。これは単独ライブではあるあるなのかな?よくわかんないけど。
終演時間が押して90分予定が2時間になったけど、腰を痛めてる私には後半とにかくキツかったー
時間が長いのはありがたいんだけどね!
私の腰痛がなければ最高だね!完全にこちら側の問題です。
本当に楽しすぎる時間だった。
生ってすごいなぁ。元気をもらえた。
福岡は劇場があるんだし、もっと色々積極的に参加していこうと夏の決心。
銀シャリの実力をまざまざと見せつけられた素晴らしい文句なしのライブでした。感謝。