【メタ話注意】バーチャルの魂はどこにあるのか?
◆はじめに
はじめに、この文章は一人のVtuberオタクが勝手に思って勝手に決めつけて書いている駄文です。「こういう考えのヤツもいるのか」くらいの気持ちで読んでください。しかし、この話題は人によって色々考えが出てくるだろうし、この先色々問題も出てくると思うので、色んな人に考えて欲しい話でもある。
◆バーチャルの魂について考えてみたい
Vtuber、VRchatの民など、所謂「バーチャルな存在(Vの者)」が増えてきた昨今。とても未来感があってSFめいた時代になってきたわけなんだが、そんな中「バーチャルの魂はどこにあるのか?」という疑問が浮かんだので、それについて考え、まとめてみたいと思う。
◆そもそもな話・・・
まず、そもそもな話、現実的な話、バーチャルな存在っていうのは所詮「バーチャルアバターを被ったリアルの人間」なわけで、魂というのは「中の人」にある。これはごく一般的な解釈で、現実的な解釈。まぁ、自分もそういう考えだ。
◆別の解釈もあるらしい
だがしかし、ここ最近になって違う意見を見かけた。
「Vtuberはガワ(アバター)がメインで、中の人なんて興味ない」
というヤツだ。これは主に、Vtuberをアニメと同じように見ている人の考え。Vtuberは中の人が動かして声を当ててるアニメ的なモノで、それ全部合わせてVtuberなので、中の人単品には興味が無いというヤツ。
まぁ、これはこれで一つの楽しみ方なんだろうな・・・と思っていたんだけど、よくよく考えてみたらめちゃくちゃ怖くね?と思えてきたので、コレについてもう少し考えてみた。
◆ガワと中の人の関係とは?
「ガワ+中の人=Vの者」なら、どちらかが変わっても違う人だし、片方だけなら完全体では無い。中の人が転生しても、転生後の存在は別人だし、ガワが同じでも中の人が入れ替わったら別人なわけだ。
バーチャルな存在は自由に姿かたちも変えれて、入れ替わりも自由だけど、面倒くさいことに、なにかが違うと別人ということになる。その発想でいくと、「衣装替え」と称してのモデルチェンジをしたVの者は、実は全部別個体なのか?という考えにもなるのだが・・・
◆抜け殻を推し続ける人たち
さらに衝撃的だったのが、引退したVtuberをいつまでも推し続けてる人たちもいるということ。
これは「いつまでも引退したVtuberを推し続けている素晴らしい人たち」というキレイな話では無く(普通にキレイな人たちもいるが)、中の人が転生して新しい道を進んでいるにも関わらず、その人には興味が無く、いつまでも抜け殻となったガワに自分の妄想を入れ込んで推してる人たちがいるようだ。こういう人たちはこの先、いつまで抜け殻を推していくのだろうか?
◆ファンは何を見ているのか?
ここまで書いたのはどちれも「受け手側の考え」だ。
結局、配信側がどういう考えで配信していようが、ファンは「ガワ+中の人+自分の中の妄想」を混ぜ込んだモノを見て楽しんでいる。
なので、中の人からすれば「ガワを被った自分」を見てもらっていると思っているが、見ている側は実は別のモノを見ていることになる。配信側からすれば、「自分を見てもらってると思っていたら実は違った」という若干ホラーな状況なのかもしれない。ファン達は何を見ているのだろうか?
◆ガワにも魂はあるのか?
さて、ここからが本題なわけなんだが、率直に言うと「バーチャルのガワにも魂があるのでは?」という思考が出てきたのだけど、どうなんだろうか?
まず、Vの者で無くても、アイドルとか著名人とか、大昔から辿れば教祖なんかも、「受け手側の勝手なイメージ」によって本人とは別のイメージで見られていたり、設定が盛られてたりしていたわけだが(いわゆる偶像崇拝)、バーチャルのガワがつくと、それがさらに増幅されてる感じがある。
そうなっていくと、勝手なイメージは独り歩きしていくし、中の人もガワに引っ張られるということにもなっていく。つまり、Vの者のメイン人格が中の人ではなく、ガワの方に移っていくのだ。
そうなると、ただのデータの存在でしかないバーチャルアバターに魂?が作られるのか?という疑問が浮かんでくる。実際どうなのかは、スピリチュアルな話すぎてわからない・・・
◆出来上がった偶像の魂はどこへ向かう?
受け手が勝手に解釈し中の人がそれに引っ張られ、出来上がった「受け手が理想とする偶像の魂」はガワに定着し、その先どうなっていくのだろうか?
それはもう中の人の人格とは別物だし、言わば新たな人格として、中の人とアバターを媒介として、この先も受け手の解釈に合わせて進化していくのだろうか?
仮にここに自己進化していく超AIでも介入してくれば、これはもう中の人もいらない電子生命体の誕生なのだろう。そして、ファンを引き連れて永遠と「真のバーチャルアイドル」として生き続けていくのだろうか?
今はまだ空想の話でしか無いが、この先バーチャル業界の技術が進化していけば、ありえない話でもなくなるだろう。怖い話だ・・・
◆もっと人間として見ていきたい
途方も無い話をしてたら、改めてVの者のオリジナルの人格を大切にしていこうと思った。自分たちを楽しませてくれるのは、「勝手な妄想が作った人格」でも無ければ「かわいいバーチャルアバター」でも無く、「中で配信している人」なのだから、それを大切にしていきたい。自分はそう思う。