左顔面麻痺になっても美容師 小説2ー(5)今の自分に言えること
それから、しばらくしてサロンをやめることになったーー。
しばらく、手荒れを治すことに
専念していた
一ヶ月後、私はカラオケ店でアルバイトをしていた
カラオケ店でのバイトは食洗機を使うために手荒れをすることは
なかったが、ドリンクの注文があり持って行った時に
どれが何のドリンクかわからなくなるほど注文数が多く
困った(苦笑)
仕事内容が全然違うと
こうもスムーズに動けないのかとは思っていたが
リフレッシュにはなる
その時にはすでに手荒れは回復しつつあった
それから程なくして、働いていたサロンの先輩から連絡があり、
ご飯に誘われたのだ
先輩「早速だけど、今日は、仕事の話。一緒に仕事しよう。
サロンを立ち上げることになったから、右腕としてついてきて欲しい。」
私「 ええ?!」
私「もちろん、頑張らさせて頂きます。」
「ですが、手荒れが今はかなり良くなりましたが、心配です。」
先輩「サロンで使うシャンプーこだわったらいいから
肌に優しいシャンプーなら、違うんじゃない?手荒れしたくなかったら
早くスタイリストデビューしたら、アシスタントつけれるから
シャンプーを行く回数が減ると思うし、乗り切れるんじゃないかな?」
私「そうですね。はい、頑張ります。
(この人についていったら、自分の美容師人生
のスタートをまともに切れる気がした。
そのあと、先輩の話は延々と続いたが
自分が美容師としてサロンに立てることが
嬉しくて仕方がなかった)」
サロンオープンの時がやってきた
事前にお店の改装工事が入っているので
それの後片付けや、実際にサロンワークを始めた時に何か必要なものがあるかを
チェックし、足りないものは自分たちで作ったりして準備をした。(楽しい)
オープン初日は忙しかった。
お祝いの花がたくさん届く。
カットに来られるお客様に接っしながら
お祝いを持って来てくださる方々の相手をする。
でも、サロンに立っている自分は美容師として
立つ目標のイメージとほぼ同じだった。
それからしばらくして、
美容師免許も取りに行くことになり、
サロンも理容室から美容室登録に変わり
たちまち、ご来店されるお客様の割合も
男性が7割以上だったのが、女性が7割を占めるように変わっていった。
しばらくして
私は、入社2年目で晴れてスタイリストデビューをし
夢が叶ったのは26歳の冬だった。
スタイリストデビューしてからも
楽しい事ばかりではなく苦難の道だった。
日々の仕事終わってからのレッスン、不器用だったので
成長スピードも遅く、人の何倍もかかって
やっと一つをできるようになるぐらいだった。
そんな自分が、お客様を綺麗にする。
気持ちは人一倍強かったが、クレームの嵐だった。
この頃は、ミスをしてもトークで誤魔化したり
失敗したら、謝るの繰り返しだった。
菓子箱を持って謝罪しにいったこともあった。
今思えば、早いスタイリストデビューだったのか
不器用のせいなのかは
謎だが、悔しくて、毎日練習を重ねたことは、
13年経った今でも覚えている。
ただ、今の自分が過去の自分に何かを伝えるとしたら、
「努力は決して裏切らないぞ。」と言う事だけだ。
2019年現在 38歳 美容師人生14年目 某サロンで店長職をしスタッフ教育をしながら売り上げ200万を達成して300万を目指している最中 突如、左顔面麻痺になったが今も美容師 接客業・美容師を目指してる人や、悩んでいる人の力になりたい気持ちで立ち上げました 宜しくお願い致します