新規上場でnote広報がやったこと〜IPO冬の時代
会社の株式公開、新規上場(IPO)のタイミングで広報は一体なにをやっているのか。
会社の体制、それまで築き上げてきたもの、会社のスタイル、広報PRへの期待、どの要素が変わるだけでもまったく違うものになります。
わたしの所属するnote株式会社が上場したのは、2022年12月21日。
それまでのバブルとも言えるようなスタートアップ投資熱が急速に冷えきった頃でした。上場準備自体はその前から長く進めていて、IPOに関わるメンバーが定期的に集まり、広報活動の戦略も立てかけていました。
その途中、わたしは出産のため2021年末に一時休職。2022年の7月、ふたたび職場に戻ると、市場環境は激変していました。
そして、そんな復帰直後。IPOスケジュールがほぼ確定しそうだと経営陣からIPO準備メンバーに伝達がありました。
市場のスタンスも180度変わっているので、それまでに考えていたストーリーは、抜本的な見直しが必要。改めてどんなメッセージを市場と社会に伝えていくのか、練り直すことから始めることにしました。
このあたりの詳細は、当社CFO・鹿島さんの記事を見てください。
本記事では、そろそろIPOを意識する企業の広報PR担当者や経営者に向けて、それぞれのフェーズでやるべき実務について、細かすぎて他の人が書いてなさそうなことも含めてまとめました。
1万字近くになってしまったので、興味があるところからどうぞ。
IPOコミュニケーションプロジェクト発足、コードネームはNJ
IPOのコミュニケーションにおけるステークホルダーは、多岐にわたります。投資家、noteを日頃から愛用してくれているクリエイター、取引先、社員、これまでnoteのことを知らなかった社会一般の方にも知っていただく絶好の機会です。
そこで、それぞれのステークホルダー別の分科会を設置。わたしはPRと分科会全体を取りまとめる役割を担いました。
今回、当社がすこし特殊だったのは、noteロゴのリニューアルも同時並行で進めたこと。
ロゴをリニューアルすること自体は、2022年夏に社内限定で告知していましたが、上場計画は一部の関連するメンバーのみで秘密裏に進めていました。そのため、社内でのコミュニケーションにも苦労しました。
ロゴが変わるというのに、いつ変わるのか? は、ずっと「今年の秋冬頃」というフワッとした表現でしか社員みんなに伝えられないのです。なんだそれは。
以下は、プロジェクト発足前に、CEO・CFOとの打ち合わせで確認したアジェンダ。
上場の目的
「なぜいま」上場するのか?
社会が納得して、応援したくなる理由があるのか
ステークホルダー別に実施することの整理
投資家
メディア
社内
クリエイター
コミュニケーションで大切にするスタンス
アサインするプロジェクトメンバー
期間別の注意事項
上場申請日〜上場承認日
上場承認日〜上場日
上場日〜3ヶ月後
プロジェクト方針も定めて、意思決定基準を明確にしました。
noteのバリューに沿って意思決定する
上場はあくまでも通過点であることを大事にする
自分たちだけが喜んでいる状態にならないように注意する
そして、それぞれの分科会では、以下の事項を実施することになりました。
IR
目論見書をはじめとした、諸々の資料作成
IRサイトの構築
投資家向けの動画作成
承認後のロードショー
PR
メディアの取材誘致
上場当日の記者会見
上場当日の新聞広告
諸々の資料作成
CEOからのメッセージ作成 ※後に新聞広告と合流
社内
上場当日の社内向けイベント
上場記念グッズ作成
情報統制上、地味にやってよかったのは、プロジェクトのコードネームを付けたこと。オンライン会議や書類の閲覧・参加権限は絞っていたものの、どこで誰が聞いているかわからないので本プロジェクトについては「NJ」と呼んでいました。
note、上場するぞ。略してNJ。
承認されるまでの活動
東証へ上場審査書類を提出したとCFOに聞いてから、いざ承認されるまではどのような活動をしていたのか。この時期は、NJの本格的な始動にそなえて、以下のような地盤固めやリサーチを実施していました。
1. メディアリレーション強化
IPOの広報活動では、新聞社や通信社、テレビ局の経済部の方とのコミュニケーションが欠かせません。ただ、2022年までのnote社は、経済部の記者に関心を持ってもらえるようなトピックスを出していない & 売上に関わる情報はすべて開示していなかったため、ほとんどお付き合いがない状態でした。
そこで、意識的に経済部の方とのネットワークが作れるように、上場の半年ほど前からコミュニケーション量の確保をチームの目標にも設定して動きました。
当時は自社の業績数値を開示していないものの、代表理事を務めるクリエイターエコノミー協会が国内のクリエイターエコノミー市場を調査・発表することになっていたので、自分たちが属する市場の動向を伝えることができたのも奏功しました。
また、承認直前の2022年7-9月は月8本ペースでプレスリリースを発表していて、PRチームのリソースが逼迫していたので、一時的に外部のPR会社の方にも協力を頂くことにしました。メディアリレーションを強化したい(特に経済部記者の方)旨をお伝えして、手が回らない箇所をサポートいただけたのは、非常に心強かったです。
上場承認がおりた直後には、兜倶楽部に出向いて、その場にいた記者の方々にもご挨拶とnoteの簡単な紹介、これまでの印象もお伺いしました。直接ご連絡できる機会につながったので、やって良かったことのひとつです。
2. 他社の取り組みリサーチ
当社と同じくtoC向けのネットサービスを手掛ける企業、SaaSのスタートアップ企業が上場したときは、どんな活動をしていたのかを一覧にしてまとめました。
記事にして残してくださった先輩たちに感謝です。この記事も、今後上場する企業のどなたかの参考になれば嬉しいです。
また、当時参照していた記事は、この記事の最下部で一挙ご紹介します。先人たちの経験が次の方々の参考になりますように。
そのうえで、当社はどの規模までやるのか? 経営陣と実例を見ながら確認することで、IPOコミュニケーションで期待されている内容をすり合わせることができました。
上場時の記者会見を、東証の中にある兜倶楽部で実施するのか、外部のホールをお借りするのか(当社は自社イベント会場も保有しているものの、外部であればできるだけ茅場町周辺が良いと諸先輩方から聞いていた)も判断の分かれ目になります。当社は、さまざまな観点から検討した結果、兜倶楽部で実施することを決めました。
なぜ、承認前に上場会見の場所を決める必要があるのか? それは、外部の会場をお借りする場合、かなり早めに押さえておかないと承認後に動いても予約できないケースが多々あると聞いていたからです。
また、一緒に動いていたデザイナーも、上場記念グッズや上場当日に出す新聞広告にはどんなものがあるか? 他社の事例をリサーチして、Miroに並べておいてくれました。これがあったおかげで、どんなものにしていくかの話し合いもスムーズに進みました。
3. 承認当日の社内告知プロセス検討
もし承認がおりるならこの日、という日程は見えていたので、寝耳に水状態になっているであろう社内向けに即説明をする必要がありました。
当日の役員陣やNJプロジェクトメンバーのスケジュールを早めに確保。上場承認が東証から発表されるのが15-15時半なので、社内には16時から緊急全社会を実施することになりました。
また承認〜上場日まではなにが起きるか分からないので、「上場が決まりました!」とSNSや会社のお知らせで大々的に告知するのは控える方針にしました。
そのことも踏まえて、社内向けには誰が何をどのように伝えるのか。ストーリー設計を、社内向けの分科会リーダーであったかねともさんが中心となって練り込んでくれました。
4. ロゴリニューアルの告知をいつどのように実施するかの調整
結果的には12月21日の上場当日にロゴリニューアルを発表、サイト内のロゴもすべて同タイミングで差し替えを行いました。
ただ、本来であれば、リニューアルを実施する前に対外的な予告を始めたいと考えていたので、どうすれば実現できるか模索していました。
クリエイターのみなさんは、個人法人問わずに名刺やホームページにnoteのロゴを自身の発信拠点として入れていたり、さまざまなメディアにも「noteで書く」ボタンが設置されたりしていて、ロゴを変更したときの対外的な影響が大きいと考えていたので。
しかし、証券会社にもご意見を伺ったところ、承認発表後(=オファリング期間中)に「新規上場申請のための有価証券報告書(Iの部)」に記載のない大型の変更を実施するのは避けたほうが良いとの見解を頂いて、さまざまな可能性を検討した結果、上場日当日に告知・変更をすることになりました。
5. 想定問答の作成
承認当日にメディアから問い合わせが入ることを想定して、公開される「有価証券届出書」「新規上場申請のための有価証券報告書(Iの部)」を読み込んだうえで、想定問答を作成しました。
承認発表後に行われる代表の取材でも、ここに書いてある内容以上のことはなにも話せないので、深く理解する意味でも有効でした。
反省点としては、想定回答にその内容が各資料の何ページに記載してあるものかを記入しておくべきだったということ。承認日に複数の記者から問い合わせを頂いたのですが、その情報は資料のどこを読めばわかるのか? と聞かれることが非常に多く、バタついてしまいました。
6. 新聞広告の作成
そもそも、上場した当日に新聞広告を掲載するのか否か。これも準備初期に判断すべきことのひとつでした。
当社が上場する目的の中には、社会的な信用を得ることも含まれていました。なぜなら、noteは、ひとびとが当たり前に使っているインフラのようなサービスを目指しているからです。
2022年時点で、インターネットサービスやSNSを日常的に使っている方々にとっては、noteは身近な存在になれていたと自負していますが、日経新聞の読者である世代・役職者の方の中には「noteってなに?」とご存知ない方もまだまだいるだろうと想定していました。
そこで、はじめましてのご挨拶の意味も含めたメッセージにすることで、より幅ひろい方にnoteを知っていただく機会にしたいと考えて、広告出稿を決めました。ちょうどロゴのリニューアルも控えていたので、この新聞広告がnoteの新しいロゴの初お披露目になることも決定しました。
その後のクリエイティブ制作は、ブランドエージェンシー出身でもある京樂さんが当社のフロントとなって、ロゴリニューアルを手掛けてくださった日本デザインセンターの方とともに進めてくれました。
わたしは、ご説明のオリエンに参加したり、代表の加藤さんの過去インタビューやnoteの記事を参考資料としてお送りしたり、クリエイティブへの意見だしなどでサポートを行いました。
承認日以降の活動
ついに訪れた承認発表の日。意外なほど静かに、その時間は訪れました。15時すぎに日本取引所グループのサイトで「新規上場会社情報」が更新されて、社内外からさまざまな反響が寄せられました。
1. 社内への告知、問い合わせ窓口の設置
事前に経営陣の予定は押さえていましたが、16時から緊急の全社会議を始めるため、すぐに社内への告知を開始。みんなにはできるだけ調整して、参加してもらいました。
その後、専用のSlackチャンネルを設けて、全社のみんなが分からないことや不安な点をいつでも質問できるようにしました。これも、分科会リーダー・かねともさんのお仕事です。
2. 記者会見の準備
事前に新規上場経験者の諸先輩方から、兜倶楽部の会見場は早めに予約したほうが良いと伺っていたので、承認当日はすぐに兜倶楽部へご連絡しました。
「上場セレモニー、ストックボイス(※)出演後に会見をすると思うので、まずはそちらの調整を」と受付の方が丁寧に教えてくれました。
当社のNJプロジェクトは、新規上場経験者不在のチームだったので、その後も、受付の方や記者クラブの幹事社の方にはたくさん教えていただくことになります。とても心強かったです。
この時は、たとえば以下のような細々したことを教えていただきました(ルールは変わる可能性があるので、直近の状況はお問い合わせをおすすめします)。
後日伺った事前の会場見学では、動線や会場の配置を確認。バックパネルも新しいロゴで作成することになっていたので、適切な大きさになるようにテーブルの長さや壁の高さなどを計測しました。
その後、会見のご案内とともにお申し込みいただく人数を見ながら、会見場を2会場つなげていただける規模になるのか? ハラハラしていたことも懐かしい思い出です。
ちなみに、オンラインでの同時中継も検討したのですが、兜倶楽部の方にご相談したところ「これまで実施されたのは1-2件しか記憶にはない」と伺って、想像以上にレアケースであることに驚きました。その後、検討をしたすえ、会見場までお越しいただける方との対話に全力を注げるように、リアル会場のみでの実施となりました。
記者会見のプレゼン資料は、成長可能性資料と同じでも良いという証券会社の方からのアドバイスもありましたが、要点をまとめてご説明できるように、15分尺に合わせて作成し直しました。
この資料作成は、チーム内で役割分担をしました。他にも、ストックボイス出演時の説明資料や上場時のプレスリリースなどとともに安部さん(上場企業もスタートアップ広報も経験しているつわもの)に一手に担ってもらいました。
プレゼン内容を考えるうえで参考になったのは、参加申し込み者の顔ぶれ。7割の方はすでに一度はコミュニケーションをとったことのある記者の方だったので、noteというサービスの初歩的な説明はご存知であるという前提でプレゼン内容を検討しました。
一方で、はじめましての方にも、できるだけご挨拶と簡単なご説明をできるよう、事前に連絡をとりました。
主にメディアリレーションの強化でお世話になっていたPR会社の方には、会見の1週間前に行ったリハーサルでの模擬記者役をお願いしました。リアルな緊張感が出て、本当にやってよかったことのひとつです。そこで頂いた多くのフィードバックをもとに、当日までの改善点を洗い出しました。
会場をどこにするか? オンライン中継はするのかしないのか? プレゼンは誰に向けてするのか? 登壇は誰がするのか? さまざまなポイントで、判断の分かれ目がありました。
すごく小さなところでは、まだまだコロナでの警戒まっただなかの時期だったので、登壇するCEO・CFOはマスクを着用するのか? ここも時勢や近い時期に上場した各社の様子を見ながら決めました。
上場されるタイミングごとに、考慮すべきことが細かに変わってくると思います。先輩たちに学んだり、周囲からフラットな意見をもらうことは大切です。
3. 各メディアのみなさんからの問い合わせ対応 / 取材調整
承認発表直後から、続々とご連絡をいただき、チームのみんなと手分けして対応しました。
また個別に代表の取材をしていただけるメディアのみなさんとは、ロードショーが終わる承認から3週間目以降で取材を調整。
「note 上場」のキーワードが含まれたツイート(ポスト)が自動で流れるチャンネルも用意して、世間の論調をリアルタイムで認識できるようにしたのも、良かったです。そのうえで、どんなメッセージが伝わると良いのか、改めて代表とCFOと認識を揃えました。
特に、上場前の2022年4月に資金調達した際のバリュエーションから大幅なダウンラウンドでの上場となったことで「なぜこれだけのダウンラウンド上場になったのか」「それでもこのタイミングで上場する理由は何か」は社内外ともに頻繁に聞かれること。
ダウンラウンド上場、と揶揄する声になにくそと思いながらも、これが世間の率直な受け止め。いかに応援いただけるようなメッセージを伝えられるかは重要でした。
ただ、当社が実現したいミッション「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」への原動力や、そのために、やるべきだと考えていることは、創業期からおどろくほとブレていません。無理をして新しい話をするのではなく、誠実にお話するだけで十分でした。
承認前からメディアのみなさんとのコミュニケーション量を増やしていたこともあり、たくさん取材をしていただけました。期待の大きさを感じます。ありがとうございます。
ちなみに、IPOの準備をしている間にも、通常の広報すべき案件はあります。当社もこの期間に3件のプレスリリースを出したり、社員への取材・イベント登壇が発生していたので、ここもチーム内で分担しました。兼務では崩壊していたと思うので、心強かったです。
4. 上場セレモニーの準備
残念ながら、コロナ下で入れる社員数が限られていたので、社内の一体感が出るように、中継をすることになり、ロジ周りの調整は社内分科会のかねともさんが担当してくれました。
考慮漏れで、当初はセレモニーのnote側のメイン担当者が曖昧だったのは反省点のひとつです。東証担当者の方とのやり取りがそれなりの頻度で発生するので、こちらの担当を決めておくとやりやすいと思います。
よくセレモニーの写真で見る、特大ロゴパネル。
このパネルをどうやって運ぶのか? これは地味に困ったことのひとつでした。レンタカー? ハイエースのハイヤー? 時間指定宅配? とさまざまなやり方を総務のみんなが一緒に検討してくれました。
最終的には、赤帽の方にお願いすることになり、社内待機組からわたしが現地で受け取ってことなきを得ました。他にも大量の会見での配布資料など運搬したいものはあったので、お願いしてよかったです。
5. プレスリリースの準備
プレスリリースの作成と並行して、リサーチしたのは「何時に発表するのか」「SNSでの拡散は何時に設定するのか」。
ロゴリニューアルのお知らせは、各所を差し替える必要もあるため朝8時に設定。その後、上場セレモニーが当社は10時からだったので、セレモニーの写真も交えてSNSでご紹介できるように、プレスリリースは11時の発表に設定しました。
※調べたところ、当日の上場のご報告プレスリリースは、各社発表時間がかなりばらつきがあったので、自分たちの出しやすい、社員や代表も反応しやすい時間が良いと思います。
そして、上場
当日はあっという間に1日が過ぎ去っていきました。
目覚めてすぐ、まずは郵便受けに新聞を取りに行きました。
心が踊って、じわじわと実感が湧いてきます。
その後、わたしたちのチームは朝7時に会社へ集合。
8時に新しいロゴへの変更がはしることに備えて、自動でロゴの切り替えができない箇所の変更を手分けして行いました。そして、一息付く間もなく、東証へ。
赤帽の方から受け取った荷物を兜倶楽部で一時的に預かっていただくために、セレモニー参加者のうち数名に早めに集まってもらい、みんなで荷物を運び込みました。
そして、10時からセレモニーに参加。
そこにも、何社か取材に入っていただいていたので、代表の隣について対応します。
その後は、プレスリリースの発表とSNSの公開。プレスリリース自体は予約投稿していましたが、SNSの投稿には先ほどのセレモニーの写真が欠かせません。
目標の投稿時間は、11時半。セレモニーが終わり次第、写真撮影を担当してくれた社員が大急ぎで写真を選定して、社内で待機していたかねともさんにデータを送って、OKの承認が出るまでの様子を横目に見つつ、SNSの反響を見守っていました。
そして、会社へ戻っていく他の社員を見送って、すぐに13時からの記者会見の準備です。
記者会見の会場で準備できるスタート時間が決まっていた(直前まで他の会社の方が会見をしていた)ので、スタートと同時に手分けしてパーテーションをどかしたり、パネルを設置したり、受付台を出したり、資料を机に設置したりと大慌てで準備をしました。
上場の記者会見には、40名ほどと本当にたくさんのメディアの皆さんに参加いただきました。通常は参加する記者の方が数名というケースが一般的なようで、当社のように2会場をつなげて拡大するケースはレアなようです。
「こんなに人が来ていて驚いた」と多くの記者の方からも感想をもらいました。当社への期待のあらわれを感じて、身の引き締まる思いでした。
人数もさることながら、これまでお世話になった方々が見守ってくださる大同窓会のような温かい雰囲気がありました。本当にありがとうございました。
記者会見後の片付けの時間と代表のストックボイスの出演は、時間が重なっていたこともあって、わたしとストックボイス出演サポート担当を分けていたことも良かったです。安部さんが代表を完璧にアテンドしてくれました。
当日の出演映像は、ここからご覧いただけます。
長い長い一日は、こちらの記事でも。
その後も、記者会見ではきちんとお話しきれなかったメディアの方への事後フォロー、上場日以降で調整していたメディアの方の個別取材、テレビへの出演などなど、メディアの方との上場にかかわるコミュニケーションは年明けの1月以降も続いていきました。
PRチームとしても、IRとどう連動するかを模索しながら動く日々は続いています。
自分の所属する会社が、新規上場する節目に立ち会う。
今回、とても貴重な機会を頂きました。その時になにが起きて、上場プロジェクトのメンバーは一体どんな動きをしていたのか。CFO・鹿島の呼びかけで始まった「スタートアップ冬の時代のIPO」の連載で知ることもたくさんありました。
今回の記事も、他社の広報・経営者の方の参考になれば幸いです。
当社にとって、上場はあくまでも「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」ミッション実現のためのひとつのステップにすぎません。
応援していて良かったと思っていただける会社でありつづけられるように、初心を忘れず、これからも愚直に仕事をしていきます。
先人のみなさまの記録をご紹介
以下、NJの準備でわたしが参考にした記事の数々です。先人のみなさま、記録に残してくださって、ありがとうございます!
最後までお付き合い、ありがとうございます!頂いたサポートでほかのすてきなnoteにサポートします!!子育てや仕事についてつづっていきますので、もし良ければフォローしていただけると嬉しいです。