英文の読み方 スラッシュ・リーディング
日本では、英文の読み方は学校、塾では教えてくれません。
教えてくれるのは文法と訳し方です。
アメリカでは、小学3年生で本の読み方を教わります。文章を意味のまとまりで区切って読む読み方を教わります。他人に意味が伝わる読み方です。
英文を意味のまとまり毎に区切って読むこの読み方をスラッシュ・リーディングといいます。
日本では、英文を日本語に置き換えるときは、主語を訳したら後は後ろから訳しなさいと習いました。いわゆる返り読みです。例えば、
I know that boy sleeping over there.
「私はあそこで眠っているあの少年を知っています。」となります。
英語を正しい日本語に訳すことができます。ところが、このやり方では英会話をするときや、リスニング、リーディングの能力に限界が来ます。
返り読みをしていると、リーディングのスピードが上がらない、リスニングで英語が聞き取れないなどの弊害が生じてしまうのです。
普通、文は並び順、話し言葉の場合は聞いた順に頭に入ってくるもので、返り読みのように、文の初めを読んだら終わりに行って読んだりするのは時間がかかるし、話し言葉の場合は最後の言葉を待ってから頭の中で日本語に置き換えていたんではその最中に次の文が流れてきてしまい、間に合いません。
したがって、英文は並び順、聞いた順に意味のまとまり毎に日本語に置き換える、スラッシュリーディングをしないと読めるようにはなりません。
上の英文はスラッシュリーディングで読むと、
I know that boy /sleeping over there.
「私はあの少年を知っている、あそこで寝ている。」
となります。
スラッシュの位置はまた、息継ぎの位置でもあるので聞いている人にも分かりやすいのです。
英語単文(主語、述語が1組の文)は、基本的に、主語、述語、目的語、補語などを含む、文型の塊と前置詞句あるいは副詞で構成されています。
Your mother looks young/ for her age.
「あなたのお母さんは若く見える、年の割には。」
They named the boy Martin/ after his grandfather.
「彼らはその少年をマーティンと名付けた、お爺さんにちなんで。」
I will be seventeen/ on my next birthday.
「私は17歳になる、今度の誕生日で。」
We will be flying/ over the Amami Islands/ in a few minutes.
「私たちは飛んでいるでしょう、奄美諸島上空を、後数分で。」
We shall overcome/ some day.
「私たちはきっと勝つ、いつか。」
My father leaves for Malaysia/ on business/next month.
「私の父はマレーシアへ向かいます、出張で、来月。」
この単文を関係代名詞、接続語などで複数繋げた文が複文で、英文は主にこの複文で構成されています。