念願のログハウスの工房が完成
独立した時には既に数ヶ月分の注文を受けていたので不安は無かった。
ノンビリ、好きな家具を作るという余裕は無かったがオリジナルの家具も開発して充実の日々を送っていた。
地元の新聞に取り上げられたり、雑誌の取材を受けるなどして独立は順調な滑り出しだった。
3人の子供達も豊かな自然に囲まれた田舎での暮らしを満喫していた。
山が近かったので、スキー、キャンプとアウトドアレジャーには事欠かなかった。
勤めていた時に仲良くなっていたフィンランドのログハウスメーカーとは独立後も付き合いがあり、ログハウスの設計、建築も継続していた。
家具作りとログハウス建築を両立するには人手が必要な為、社員を雇う事にし、自営業から会社組織にした。
プレハブの工房が手狭になってきたので、ログハウスの工房を建てる事にした。
事務所と工房を兼ね、宿泊できる様にキッチン、入浴設備もあるかなり大きなログハウスを自分で設計し、発注した。
フィンランドからはメーカーの社長が大工を引き連れ、棟上げを手伝いに日本まで来てくれた。こうして僕は独立して僅か3年にして念願だったログハウスの工房を建てることができた。