学校で教えてくれない英文の読み方
高校受験でも大学受験でも、「長文読解問題」は入試英語で重視される傾向が強まっています。そして、その英語長文はその文章量が年々増加傾向にあります。
そのため、長文読解問題に取り組む際は読むスピードがとても重要になってきています。英文を早く読んで内容を正確に把握する能力が問われているのです。
しかし学校の英語教師は読むのに時間がかかる英文の訳し方、古典的な返り読みを教えるだけで読み方は教えてくれません。
返り読みとは、英文を日本語としておかしくない表現で日本語に置き換えることであり、主語を日本語に置き換えたら後は文の後ろから日本語に置き換えるという英文の訳し方です。
例えば、
I studied mathematics with a friend at the library yesterday.
という英文は、
まず、主語を訳し、後は文の最後から文頭に向かって順に日本語に置き換えます。
「私は昨日図書館で友達と数学を勉強した。」となります。
和訳する時はこれで良いのですが、速読はできません。
英文を読む時は、正しい日本語にする必要は無く、文頭から文末に向けて日本語に置き換えていくだけで、英文を速く正しく読むことができます。これは日本語には単語と単語の関係を表す助詞があるから単語の並び方が違っても意味が伝わるからです。
だから上の英文は、文頭から順に
「私は勉強した、数学を、友達と、図書館で機能。」
と読んでも意味は充分伝わります。
この様に、英文を文頭から文末に向かって読む事を英語で<read down>, 日本語で読み下し訳と呼びます。
英文をネイティブと同じ様に読む読み方です。
英文を速読するには英文の読み下し訳に慣れなければなりません。
大事な事は、英文を一気に読み下す事であって、決して返り読みをしてはならないということです。
読み下し訳に慣れてくれば、いちいち日本語に置き換えなくとも理解できる様になります。この時、英語脳が出来上がります。