腰椎椎体骨折
右ラクナ梗塞で軽い左半身の不自由さは残ったが英語の指導にさしたる支障は無く、従来のように仕事は出来た。2020年の夏のことだった。しかし、コロナの影は塾の様相を次第に変えていった。明らかに生徒数が少ないのだ。
2021年になると、全ブースが埋まることは無くなり、戯れ合う小学生がスタッフに怒られることも無くなった。そして、2022年になると、僕の担当生徒は2人までに激減した。塾のトップ講師の1人で週に40コマほどだった僕の指導は週に4コマまでに減っていた。10分の1だ。
そして、2022年9月に事故は起きた。チェストの傾きを直そうとその重いチェストを持ち上げようとした時、グギっと音を立てて腰椎を骨折してしまったのだった。
この日からおよそ3ヶ月間、僕はほぼ寝たきりの暮らしを送るようになる。
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