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孤独死の勧め


 孤独死とは、誰に看取られる事なく自分1人だけで最後を迎える事だ。

 孤独死というと何となく寂しい響きがあるが、実際はどうなのだろう。

 死期が迫り、意識が遠のいた本人には、周りに誰が居ようと分からない。

 人は1人で生まれて、1人で死ぬのです。

 看取りもお葬式も亡くなった本人には関係ないのです。

 病院にいても施設にいても、人知れず亡くなることは有り得る事。

 僕は母を病院で見取りました。病院から危篤の知らせを受けた僕が病院に駆けつけ、母が亡くなるまで病院に居ることが出来たからです。

 1人暮らしは年々確実に増えている。未婚の人も、熟年離婚する人も増えている。そもそも伴侶がいても、家族がいても、1人で死を迎える可能性はある。

 1人で最後を迎えることができれば、側に119番通報をする人がいないので、無用な心肺蘇生も延命治療も行われず、潔く逝くという意味では、孤独死は自然死であり平穏死と言えるかもしれない。

 


 


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