日本人が英語が苦手なのは

 中学で英語を学習した時、英文は主語を訳したら、文の終わりから順に文頭に向けて訳しなさいと教わりました。返り読みというやつです。

 しかし、返り読みは、読みという言い方をしていますが読み方ではなく、訳し方です。その後、高校生になっても返り読みという方法以外に英文の読み方を教えてもらえません。

 高校生になって、構造が複雑で長い文章などを苦労して返り読みしていると、文意が明確にならなかったり、時間が掛かったりして英文読解が苦手になってしまう高校生も少なくありません。

 そもそも、左から右へ書かれた文は左から右へ読んで行くものです。
 それを可能にする英文の読み方がスラッシュ・リーディングです。

 アメリカの小学校低学年生が初めて本を読むときに、先生は文の途中にスラッシュを入れて、文を区切って読むよう教えます。そして、スラッシュとスラッシュの間が意味になる塊であり、息継ぎはスラッシュの位置で行うと教えます。これが英文の読み方、スラッシュ・リーディングです。
 
 このようにスラッシュ・リーディングをして、自分で文章の意味がわかり、人前で朗読しても、聞いている人が分かるように区切って読む事ができるのです。すなわち、ネイティブも英文を読む時、スラッシュリーディングしているのです。英文を返り読みしているのは、日本人だけです。

 共通テストにおいても、難関大入試においても英語長文はますます長く、語数が増えていて、英文を速く正確に読む、速読の能力が要求されるようになっているのが現状です。
 
 英文を行ったり来たりして読む返り読みをしていては速読はできません。
 英文を文頭から日本語にして行くスラッシュ・リーディングをしないと英文を速く読む事はできません。

 英文速読は学校ではもちろん、塾などでも教えてくれません。

 なぜなら、学校の先生も塾の講師もスラッシュ・リーディングを知らないからです。

 スラッシュ・リーディングの技法を知っているごく少ない英語講師が受験英語を指導して受験生を成功に導いています。

 僕もその一人で、スラッシュ・リーディングを指導してもう20年になります。

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