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男たちの旅路 「車輪の一歩」

 山田太一の名作。
 人に迷惑をかけていい、と訴えるヒューマンドラマ。

 以前、僕がスーパーを出たところで車椅子に乗った青年が近づいてきて

 「おにぎりを買いたいんだけどお金が無くて、、お金くれませんか、、、」
と聞かれた。

 買い物したばかりで両手に荷物を持っていたので、ポケットの中の小銭を掴んで差し出した。

 青年は、「ありがとう。」と言って、今ぼくが出てきたスーパーに入って行った。

 いろんなハテナが頭に浮かんだ。
 
 どうして歩けなくなったのだろう、何故介助者がいないのだろう、何故物乞いをしなくちゃならないのだろう。

 彼は、助けてと言えた。

 助けてと言う勇気が彼にはあった。

 

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