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神韻(シェンユン) 、実際どう?

Instagramの広告から吸い込まれるように申し込んだ中国の芸術団舞台、神韻(シェンユン) 。

会場の雰囲気は少し独特で、会場には観客の中国語が多く飛び交っていました。

1. 舞踏技術(期待通り)

私は男性古典舞踏が一番記憶に残りました。
圧倒的な迫力による、分かりやすいかっこよさがよかったです。

以下、引用できそうな画像がなかったので参考までに。

Shen Yun 2024 Official Trailer


2. ストーリー(ん?)

正直、「なるほど…?」となってしまうものが多かったです。

例えば『麺もの屋の女主人』という演目。
麺屋のもとに横柄な男が来店するも、女主人が成敗する…といった話だと思うのですが、ほう…?という感じでした。

ちなみに、大きく「中国古典舞踏」と「舞踏劇」の2種類*に分類できる演目をたくさん披露してくれたのですが、私がよく分からなかったのは後者の「舞踏劇」で、前者はただただ超人技の数々ですごかったです。
(※他にも民族舞踏やピアノ伴奏+歌、二胡(にこ)などもありました)


3. 音楽(美しい〜)

舞台と客席の間に堀があり、そこから響き渡るプロのオーケストラ集団の生演奏
バイオリンや管楽器といった馴染みのある音たちに加え、琴などの伝統楽器が加わることで中華を感じる甘美な音楽でした。

【公式】神韻交響楽団


4. 舞台背景の映像技術(ん?)

シェンユンでは特許も取得されている技術で、
舞台スクリーンに映し出された映像と、リアルな舞台が完璧にシンクロするように作られています。

シンクロというのは例えば、スクリーン下辺で登場人物がシュッと消えた瞬間に、リアルな舞台(ステージ奥)からぴょこんっと人が出てくる感じです。

このシンクロ自体はすごかったのですが、映像のクオリティーが正直高いのか低いのかよく分からない感じでした…。

映像にいわゆる自然さはなくて、THE CGです!!といった感じ。
特にカルチャーショックだったのは、空を舞う神々が棒立ちのまま拡大縮小されるような、切り抜かれたままドラッグされているかのような…

ただ、「そういう風にしか表現できない」といった感じではなく、「そう見せている」という感じでした。

Shen Yun is More Beautiful Than You Think


5.まとめ

思想は強め・確かな舞踏技術

拍手して良いのか分からないようなシーンも多く、いわゆる"宗教感"は強く感じました。

例えば、厳しい修行の末ひとりの修行僧が神になるような演目で、神になった途端に会場から湧き上がる「うおお!!神々しく素晴らしい!大感動だ!!!」みたいな空気感には馴染むことができませんでした。

動揺する私のイメージ画像

実際「神韻は宗教なのか?」といった質問は多く寄せられるのか、公式では以下のように説明されています。

神韻は芸術団であり、宗教ではない。
神韻の公演には、中国の佛教や道教をはじめとする様々な継承文化から引き出された、精神性の深い内容もある。

【公式】神韻は宗教?より


このような宗教感は感じつつも、舞踏技術の高さは確かなもので、本当に素晴らしかったです。
バレエのような、体操競技のような、それらが融合した伝統的で大変難関な舞のように見えました。が、それらのダンスとは異なるようです↓

【公式】バレエと中国古典舞踊の7つの相違点
【公式】五輪の体操競技と中国舞踊 –その共通点は?


バレエのような優美さ、体操競技のようなダイナミックさと力強さ。
一体どんな鍛錬をしているんだろう…すごすぎる…。


Shen Yun 2025 in Japan は、2月9日(日)まで!

【公式サイト】

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