農業の事業承継イベントを開催してみる理由
はじめに
昨年から、GOBOという団体で、「農家の事業承継」や「農家の事業承継ノート」に関連するイベントをぽそりぽそりと開催しております。
先日ご縁があり、著者の伊東さんにお会いした際「まゆさんがどうしてこんな自分の仕事・業務でもない活動を積極的にやろうとしているのかわからない」と言われました。(単純に疑問そうなお顔をされていたように思います。きっといい意味!)
実際これまでの人生で、イベントを主催する経験はあまりなく、表に出ることも大変大変大変苦手(人前で話すと大体「うわーー!!」って真っ白になる頭の持ち主ゆえ、見えないところで静かにちょこちょこしている方がよっぽど好き)だけど、どうしてこのイベントは主催でやってみたいのか。
自分自身も不思議に思ったので改めて考えてみたところ、数年前から色々考えていたことが判明しました。
その時はうまくお返しできなかったのですが、「いやいや!!めっちゃ私の身になってますよ!!!」というお返事の意味を込めて、そっと書いてみます。
少し長くなるかもしれませんがよければお付き合いください。
最後に、これから主催しようとしているイベントのお知らせもしちゃいます。
経緯
普段は会社員の傍ら、「GOBO」という食や農関係の社会人サークルに所属しております。
詳しくはこちらをご覧ください。(各種SNSで日常も発信中です!)
その中で、去年、竹本さん、伊東さん共著の書籍(下記)を中心に、事業承継に関するイベントを3回開催しました。
①読書会(2023/9/28 参加)
②農家の事業承継ノート活用検討会(2023/11/26 主催)
主に内部向けのイベントとして開催したのですが、当日は9名のご参加をいただきました。
会では、「農家の事業承継ノート」をその場で読み、どのような活用ができるか、話し合いました。
その会でいろんなお声をいただき、年末イベント開催を企画することに。
③年末年始イベント(2023/12/28 主催)
年末年始、家族でお話しするタイミングが取れたらいいなと滑り込みで開催。
継ぐこと、継いでもらうことを考えている人、with 応援したい人で、自己紹介後、「何があれば進む?事業承継」というテーマで話し合い、最後に「年末年始これする!」宣言をしました。
なんと年の瀬にも関わらず10名のご参加をいただきました。
ご参加いただいた皆様には感謝しかないです…!
どうして主催してみたいと思うのか
理由① 農家の方からいただいた生のお声
年末イベントの開催については、正直、開催当日まで心の底から自信がなかったです。(専門家でもないのに主催しちゃったりして)本当に需要があるのか。こんな時期にやっていいのか。独りよがりな会なんじゃないか etc…
しかし、当日農家の方からいただいた「支援者」の重要性に関するお声。
(承継元と承継希望者で直接話し合いをすると衝突がうまれるため、パートの方、JAの営農指導員や普及員による深堀りがあることで話し合いが進むこともある、等)
また、終わったあと個別で「参加できてよかった!」「こんな会があってよかった」「ノートを書く会もぜひ参加したい」などと直接のコメントをいただき、ようやく「やってよかったのかもしれない」って思えました。
理由② 前職でのモヤモヤの解消
前職では、法律や制度に振り回されることもあり、自分のしていることは回り回って農家の方のためになっているのか、という疑問と不安がずっとありました。
理由①にも重なるのですが、実際に農家の方から直接求められている声をもとに、自由に形にしてみられるのは、ありがたい環境ですし、とてもやりがいがあります。
理由③ 現職にも活かしたい
GOBOにてプレで実施することで、農家の方の生の声をお聞きし、実際に自分も手を動かす。あわよくばそれを仕事にも活かしたい、という思いがあります。
主催することで参加者の方の何かの一歩になればWINですし、自分も一回経験することで、次に行動する自信につながります。
それは今後の支援対象の方にとってもWINがあるのでは、と思いました。
理由④ 「場づくり」は好きかもしれない
「はじめに」に書いたように、前に立って何かを話すことは大変苦手ですが、主役が参加者の方ならいいのじゃないか。
昔から、人と人を結ぶきっかけづくりは好きでした。
理由⑤ 自称当事者としての悩み
自分自身が祖父母の所有する農地に対して、勝手にずっと愛着と危機感を持っています。小さい頃から大好きなこの風景が、もっと変わっていくかもしれない、いつか無くなってしまうかもしれない。
継げないかどうか悩んでいる当事者として、立ち回ってみていますが、まだまだ悩みが尽きないところです。(なんならスタート地点にも立ててないかも……)
今、この書籍を活用して考えてみたいという気持ちがあります。
(2023.2.28追記)
今のところ、直接的な内容を話す以前に、衝突やすれ違いが起こる状態が1年近く続いており、孫としても、一就農希望者としてもしょんぼりすることが多い状況です。
「誰でもいいから一緒に立ち会ってほしい」
私こそが「支援者」を切実に求めていたんだな、と最近気づいたのでこの気持ちも追記しておきます。
理由番外編 伊東さん&竹本さんの熱量の伝播
なんと先ほどの3回の会、いずれも著者のお二人にも随時ご相談しつつ、ご協力いただいているのです……!!!!!
「自分が前に立ち続けるのではなく、本やノートをきっかけに動き出した人の応援を全力でやりたい」というお言葉もいただき、著者のお二人の熱量を浴びながら活動できるなんて、なんて幸せな……!!
ご多忙にも関わらず、いつも温かい目で見守っていただき感謝しかないですし、どんどんファンになっていっております。
今回主催しようとしているイベント
さて、今回、「農家の事業承継ノート」を実際に書いて共有する会を開催してみようと思います。
実はこれには追加で大きなきっかけがありまして。
年始に、「農家の事業承継ノート」を祖父母宅に持っていき、「このノートを仕事で使うために、実際に書いてみたい」「例えば、家系図を作成してみたい」という話をしました。
すると、昔作成していた家系図を持ってきてくれ、この土地や家に対する思いの話を聞くことができました。
(いつもは大反対されることもあり)祖父母の前で「農」や「畑」という話をすること自体が怖くなっていたのですが、少ーしだけ農地活用の話も進みました。
さて!と実際書いてみようと試みたのですが、1人だとなかなか進まない。
締め切りを設けて書く仲間が欲しい…!うおお…!!
年末時より、更にその思いが強くなりました。
ノートを期日までに書いてきて、その内容や感想、課題について共有する場を作ってみたいなと思います。
正式な申し込みフォーム等はまた別途GOBO公式からお知らせします。
(お知らせした際はnoteも更新しておきますね)
2023.2.28更新!
https://x.com/gobo_network/status/1762675816742437033?s=20
お申し込みはこちら▼
https://forms.gle/9YTAZq8jrdUSLgGX6
さいごに
つらつらと書いてみましたが、「農家の方のためになれば」という思いも全力でありつつ、思いっきり自分のためでもあります。
てことで「めっちゃ私の身になってます(なる予定です)よ〜〜〜!!!」
1人で事業承継について悩み続けるのは、正直気が重たいです。
支援者としても、当事者としても、仲間、探しています。
おまけ
このnoteの投稿後、伊東さんから涙ちょちょぎれるぐらいあたたかいお返事をいただきました。